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JSLの子どものための日本語指導の必要性が叫ばれている中、子どもたちの日本語能力の実態を客観的なデータとして示した調査研究の数は、まだまだ十分とは言えません。子どもたちへの日本語指導のためにも、子どもたちを支える教師教育のためにも、子どもたちの日本語能力を客観的に示すことは、急務だと考えています。
本研究は、日本語能力の中でも、特に語彙力に焦点を当てた実態調査です。そして、その中でも、特に和語動詞に焦点を当てています。それは、和語動詞の中には、簡単そうに見えて、実は(第二言語話者には)難しいものが結構あるからと考えるからです。
もちろん、語彙力は、日本語能力のほんの一部でしかありませんし、また、子どもたちの言語能力の発達を考えるに当たっては、母語とのバランスも考えなくてはいけません。そのことは十分に承知しながらも、個々の現象を的確にとらえるためには、焦点を絞っての調査も必要だと思います。
本研究の成果は、このページで少しずつ紹介していければと思っています。
■ 「日本語を母語としない子どもの語彙とコロケーションの知識に関する研究」2011~2014年度、科学研究費・基盤研究C、課題番号23520619、研究代表者 西川朋美
研究代表者:西川朋美(お茶の水女子大学)
研究協力者:樋口万喜子(横浜国立大学)
細野尚子(鎌倉市立御成小学校 → 鎌倉市立大船小学校)
青木由香(富山県西部教育事務所・高岡市教育委員会)
■ 論文
西川朋美・青木由香・細野尚子・樋口万喜子(2015)「日本生まれ・育ちのJSLの子どもの日本語力-和語動詞の産出におけるモノリンガルとの差異-」『日本語教育』160号,64-78.
西川朋美・青木由香・細野尚子・樋口万喜子(2013)「子どものL2能力評価における母語話者基準とは?-動詞に焦点を当てた語彙力調査の結果から-」2013 CAJLE Annual Conference Proceedings, 190-199. 【PDF】
■ 学会発表
細野尚子・西川朋美・青木・由香(2015)「日本生まれ・育ちのJSLの小中学生の和語動詞の産出力-日本語モノリンガル幼児との比較-」2015年度第3回日本語教育学会研究集会(富山・富山大学)
青木由香・西川朋美・細野尚子・樋口万喜子(2014)「日本生まれ・育ちのJSLの子どもの≪日常語彙≫の産出能力-小1~中3調査の結果と誤答の分析-」日本語教育学会秋季大会,富山国際会議場
樋口万喜子・西川朋美・細野尚子・青木由香(2014)「日本生まれ・育ちのJSLの子どもの《日常語彙》の産出能力-小学校高学年調査の結果-」日本語教育学会春季大会,創価大学
西川朋美・青木由香・細野尚子・樋口万喜子(2013)「子どものL2能力評価における母語話者基準とは?-動詞に焦点を当てた語彙力調査の結果から-」Canadian Association for Japanese Language Education Annual Conference 2013, University of Toronto, Canada. (ポスター発表)
西川朋美・樋口万喜子・細野尚子・青木由香(2013)「JSLの子どもにとっての≪日常語彙≫-動詞に焦点を当てた語彙力調査に向けて-」日本語教育学会春季大会、立教大学(ポスター発表)
西川朋美・樋口万喜子・細野尚子(2012)「JSLの子どもの教科の学びを支える≪日常語彙≫」日本語教育学会春季大会、拓殖大学(研究協力者:青木由香)(ポスター発表)