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生活工学分野での共同研究を希望される企業の方へ

2022年10月25日更新

人・暮らし・社会のための技術開発に関心のある皆様へ:生活工学共同専攻では、いつでも、共同研究をお受けします。(パンフレットjpeg)

本専攻は、「人を中心とした工学」の観点から、暮らしや社会のための開発研究を行うことを主眼としています。生活アプリケーションに対するこれまでの工学研究は、ややもすると、技術(シーズ)の視点からの研究開発という側面がありました。これに対し,私たちは、人・暮らし・社会のニーズの視点から研究開発を導くことで、真に役立つ技術の創造を目指します。このような、人を直接見据えた技術や製品のための共同研究・共創に関心のある方は、下記までご連絡ください。共同研究のパートナー教員がお決まりでなくとも構いません。ご要望に基づきマッチングを取り計らいます。

共同研究のスタイル

私たちの先行研究と、貴社の保有する技術・アイデアを融合させる通常の具体的で直接的な共同研究以外にも、探索的共創として、以下のようなタイプの共同研究も受けています。
 シーズ型:貴社のシーズ技術を社会でどのように生かすかについて研究します。
 ニーズ型:社会課題に合わせ、どのように技術を創り出していくか研究します。
 テーマ型:貴社の考える将来の社会のキーワードに基づいて研究します。
いずれのタイプの共同研究でも、学生を巻き込んだイノベーション・ワークショップ科目「LIDEE」 の活用を考えて行きます。

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分野融合の視点からみた研究の特徴

生活アプリケーションの技術開発には幅広い分野のアイデアが不可欠との考えから、生活工学共同専攻には、情報系、建築・住居系、環境系、材料系、人間工学系など様々な研究領域から総勢18名の教員が国内東西から参画しています。ひとりの教員との共同研究も可能ですし、内容に応じ、複数分野の教員を組み合わせた共同研究も可能です。このような分野融合によって、従来の単一領域専攻・単研究室では成し得なかった境界/中間領域における研究開発が実現し、分野を超えたコラボレーションの高い効果に期待していただけるものと考えます。

構成教員の主な研究分野を以下に示します(*は奈良女子大学教員)。
生活上多様な課題を解決するため、特定工学分野に偏ることなく、広い分野から研究者が参画しております。是非、私たちにご相談ください。

化学系 仲西正教授、雨宮敏子助教、黒子弘道教授*、大背戸豊准教授*
情報系 椎尾一郎教授、才脇直樹教授*、吉田哲也教授*、佐藤克成講師*
環境系 大瀧雅寛教授、中久保豊彦准教授
建築系 元岡展久准教授、長澤夏子准教授、河合英徳准教授、久保博子教授*、藤田盟児教授*、藤平眞紀子講師*
人間工学系 太田裕治教授、近藤恵准教授、ジュリアン トリペッテ准教授

(各教員の研究の詳細につきましては、「受験生の方へ」のページ内「研究室情報」からご確認ください。)

生活工学の意義~生活や社会での展開

社会整備が進んだ国々では、近年、従来焦点が当てられてこなかった子どもや女性、高齢者、障碍者などに対し、技術の目が向きつつあります。しかしこれまで工学が対象としてこなかったユーザーに対しては、重厚長大を旨とする工学手法は、必ずしも有効とは限りません。これからの工学では、あらゆる人を視野に捉え、どこでも誰にでも使える技術が必要とされます。すべての人々が質の高い暮らしを送ることができることをめざす工学、これが「生活工学」です。生活する人の視点から技術を捉えなおし、新しい価値を創造し、人と暮らしを中心としたものづくりを実践します。科学技術にライフスタイルを合わせるのではなく、ライフスタイルを含めた科学技術のあり方を創造します。

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本専攻において実施されている研究事例を紹介致します。いずれも分野横断的な融合研究です。
 ベビーカーの歩行環境と周辺歩行者の関連(jpeg
 快適空間創造に寄与する消臭繊維の開発(jpeg
 高齢者の日常歩行計測技術-歩行バランス機能計測デバイスの開発-(jpeg
 未来の生活を安心・安全・快適に!-ファッショナブルIoT-(jpeg
 地域社会の高齢者の生活を考えた住環境整備に関する研究(jpeg
 温かさ・冷たさを伝える技術-触覚のバーチャル・リアリティ-(jpeg
 新規生体適合性インテリジェント繊維の創成とウェアラブルシステムへの応用(jpeg

研究紹介集

研究紹介集表示
(研究紹介集表紙)

本専攻教員による研究紹介集の冊子を作成いたしました。
ご希望の方は以下の連絡先①あてメールをお送り下さい。当方より郵送いたします。

内容

高齢者の転倒予防:歩行バランス機能の計測のための靴デバイス/スマートテキスタイルとIoTによるファッショナブルIoT/日常生活環境での行動中の人のストレスの計測技術
空間の明るさを予測するには?/水の消毒効果を効率的に調べる方法

ご参考:新技術説明会(国立研究開発法人科学技術振興機構)における研究紹介
2017生活工学 新技術説明会 →JSTwebサイトへ
2018お茶の水女子大学 新技術説明会(スマートインソールの開発) →JSTwebサイトへ

共同研究の種類

共同研究制度、受託研究制度、受託研究員制度、奨学寄附金制度として様々な受け入れ制度を用意しています。各申込書も本学webページに掲出されております。ご確認のうえ、ご希望の制度をお選びください。

共同研究をお受けするまでの流れの例

担当者に連絡→面談(教員+産学官連携担当者)→NDA契約→共同研究契約
※研究開始までに、概ね,3~6ヶ月ほどかかります。お早めにご相談ください。

連絡先E-Mail (at) を @ に置き換えてください。
①生活工学共同専攻 hce-info(at)cc.ocha.ac.jp
②お茶の水女子大学研究協力課 s-kenkyo(at)cc.ocha.ac.jp

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