多くの教育機関が夏休みに入った8月8日、10時から16時までの5時間、留学生に対するビジネス日本語教育をテーマとしたワークショップを実施しました。連日の暑さにも関わらず、多くの方がご参加くださり、ビジネス日本語教育に対する関心の高まりを感じました。
ワークショップでは、まず「ビジネス日本語とは何か」「就業経験のない留学生が日系企業に就職するために身に付けるべき能力は何か」ということを参加者の皆さんに考えていただきました。その後で、今回のワークショップで使用した教科書を開発した経緯をお話しするとともに、実際に教科書の一部を見ていただき、各パートでどのような能力の養成を意図しているのかといったことを説明しました。
午後からは異文化理解を目的としたケーススタディやロールプレイを用いて、グループごとに授業実践のシミュレーションを行いました。そして、それを基にグループ、及び全体で疑問点や課題となる点について意見交換をしました。
終了後に回答していただいたアンケートでは、参加者の皆さんから今回のワークショップに対する評価や今後の研究に繋がる質問などたくさんの有益なコメントを頂戴し、私たち講師一同にとっても学びの多いワークショップになりました。活動内容や時間配分などに改善の余地もありましたので、また同じようなワークショップをする際には今回の経験を生かしたいと思っています。最後になりましたが、お茶の水女子大学言語文化学研究会からこのような貴重な機会をいただいたことに対し、心よりお礼申し上げます。(向山陽子)
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