お茶の水女子大学
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  【2012講演会】(終了)   

     
 

●特別講演会●

認知言語学・用法基盤モデルから
日本語の文法習得を考える
-第一言語と第二言語習得の異同-

講演者:

橋本 ゆかり (お茶の水女子大学)

『普遍性と可変性に基づく言語構造の構築メカニズム
用法基盤モデルから見た日本語文法における第一言語と第二言語習得
の異同』著者

日時:2012年1月23日(月)18:30‐20:00
場所:お茶の水女子大学
人間文化創成科学研究科・全学共用研究棟 6階大会議室
参加費:会員無料、非会員500円 (当日入会可、会員年会費4000 円)

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   【参加者の感想】

     
   

・認知言語学という少々難しい学問の原理およびそれを応用した研究を,私のような大学院生にも分かりやすくお話していただけたご講演でした。

私は,本講演と近いことを研究しているため,普段から論文で疑問に感じていることを直接質問でき,収穫の多い非常に有意義な時間を過ごすことができました。日本語に認知言語学を応用することの可能性,第二言語の子どもの言語獲得への可能性,さらにその先のさまざまな可能性を考えさせられ,勉強になりました。認知言語学の初心者も,少し知識がある方も,そして認知言語学の枠組みで研究している方にも分かりやすい内容で,研究としての画期的な点も多く,刺激を受けました。

 

・改めて全ての学術研究は壮大で果てしなく、研究の成果を導く為には膨大な時間とエネルギーが必要なことを思い知らされた気がします。研究が他の専門分野と融合したり、互いの理論や研究手法を応用したとしたら、領域は無限に広がり、とても素晴らしい事になるかもしれないなどと、勝手な想像を脹らませてしまいました。勝手ついでで恐縮ですが、人間の習性や行動の中から導き出される法則は、あまり研究が進んでいないと言われている脳科学や精神医療分野の発展にも、近い将来一役買う様な気がします。

 

・先生のお話を伺えて、大変勉強になりましたし、いい刺激をたくさんいただきました。現場に立ちながら、あのように素晴らしい研究もなさっていて、そして、その上、2人のお子様のお母様もなさっているなんて、心から尊敬します。私も、先生のような教師、研究者、母になりたいので、少しでも先生に近づけるように、これから頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

 

間違えだらけでも恥じずに学習していける環境のL 2が羨ましいと思いました。10ヵ月間、中国に戻っていた5歳児の男の子が(両親は中国人のため母国語は中国語)戻って来たのですが、ペラペラだった日本語を話さなくなっていました。講演の中にも少しだけ音の強弱云々と出ましたが、その子は手遊びは覚えていて、楽しそうに歌いながら参加していました。幼児には覚えやすく忘れにくい 共通の学習方々があるのでしょうね…。

 

・子供の言語成長の過程を論理的な説明とチャートによりわかりやすく説明され、なるほど確かにそういうことあるなと子育てをした経験からも納得しました。

 

 
     

   

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