荒木美奈子 (ARAKI Minako)

所属・職位・研究室

  • 人間文化創成科学研究科准教授
  • 文教育学部准教授
  • 文教育学部1号館

担当科目

【地域開発論・同演習】

研究テーマ

1.「開発」と住民間のインターラクション
2.「開発」における住民組織と在来の組織
3.アフリカ型発展、内発的発展

研究内容:1980年代半ばからザンビアとタンザニアにおいて開発実践と研究の双方に携わってきました。開発実践の場に派生する諸アクター間の衝突・合意・協働などの動的で定性的なプロセスを継続的にモニタリングすることにより、長期的に派生する内発性やキャパシティの発現過程とその形態や特質に着目してきました。また、開発実践の場に形成される住民組織の役割やインフォーマルな組織との接合・関係性、開発実践を巡る資源の利用・管理に関わる組織や規範・制度の変容、利用や管理をめぐる不一致・内紛や合意形成の過程に焦点をあて研究を進めています。

近年の業績

  • 2011「「ゆるやかな共」の創出と内発的発展―ムビンガ県キンディンバ村における地域開発実践をめぐって―」、掛谷誠・伊谷樹一編『アフリカ地域研究と農村開発』、京都大学学術出版会、pp.300-324.
  • 2011「開発実践におけるプロセスの記述−ザンビアとタンザニアのフィールドからの学び−」、佐藤寛・藤掛洋子編『開発援助と人類学』、明石書店、pp.202-227.
  • 2011「コーヒーからみえてくるグローバル化とは―タンザニアのコーヒー生産農民の営み」、小林誠・熊谷圭知・三浦徹編『グローバル文化学―文化を越えた協働―』、法律文化社、pp.86-103.
  • 2009「プロセスとしての「地域開発」―定住者と漂泊者の相互作用に着目して」『科学研究費補助金(基盤研究S)研究成果報告書:地域研究を基盤としたアフリカ型農村開発に関する総合的研究』,pp. 383-395.
  • 2008「アフリカを通して国際協力に関わる〜実践と研究をつなぐ視点」、加納弘勝編 『次世代への国際協力レポート』津田塾大学オープンリサーチセンター,pp.38-46.
  • 2007, Local Notions of Participation and Diversification of Group Activities in Southern Tanzania, in .Itani,J. and M.Araki (eds), Rural Development Rec onsidered: People’s Responses to Globalization in Tanzania, African Study M onographs Supplementary Issue No.36, pp.59-70.
  • 2006 「タンザニア南西部マテンゴ高地における「地域開発」−プロジェクトと住民 のインターラクションに注目して−」、『開発学研究』 Vol.17 No.1. pp.15-20.
  • 2004. SCSRD/JICA, SUA Method Concept and Case Studies, DSM/Tanzania, pp.181.
  • 2004. Mattee,A.Z., Araki, M., Rutatora, D.F, Kakeya, M., Kobayashi, S. and U.Tanaka, Introduction of the SUA Method: Concept and Approach to Sustainable Rural Development, in Perspectives and Approaches for Sustainable Rural Development in Africa: Proceedings of the International Conference, SCSRD/JICA, pp.311-332.
  • 2001. Different Meanings and Interests over Women’s Clubs in Rural Zambia: An Ethnography of Development in Practice, African Study Monographs, 22-4. pp.175-193.
  • Araki. M., 2001. Outside Development Interventions: People’s Daily Actions among the Plateau Tonga of Zambia. African Study Monographs, 22-4. pp.195-208.

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