お茶の水女子大学
日本言語文化学研究会
■言語文化と日本語教育 
  最新号 第36号

 


最終更新日:2009/06/15

『言語文化と日本語教育』

掲載論文・発表要旨一覧

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第31号(2006.6)-

 

第31号第32号第33号第34号第35号

第36号第37号

 

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第31号(2006年6月)

研究論文

よい読み手の読解過程に見られる特徴−ストラテジー連鎖の視点から−(菊池民子) pp.1-10

教育事情報告

サモアにおける日本語教育の課題(一林久美子)pp.11−22

文献紹介

カミンズ理論の基本概念とその後の展開−Cummins (2000) “Language, Power and Pedagogy” を中心に−(本林響子)pp.23−29

新しい学習観、教育観の提案−西口光一編著−『文化と歴史の中の学習と学習者:日本語教育における社会文化的パースペクティブ』(松本明香)pp.30-33

より創造的な読みを目指して−舘岡洋子著−『ひとりで読むことからピア・リーディングへ−日本語学習者の読解過程と対話的協働学習−』(小笠恵美子)pp.34-36
 

発表要旨

第31回日本言語文化学研究会発表要旨 pp.37-

第32号(2006年12月)

研究論文

日本語学習者の言語変種の使用率に影響する言語外的要因
−「−レル」型可能表現を事例として−(辛昭静)pp1-9

「内省モデルに基づく日本語教育実習プログラム」における教師の成長の可能性
−問題解決型決定プロセスの観点から−(池田広子)pp10-19

学習者は文法説明を受けなくても連体修飾節のルールを学習できるか
−中国人学習者を対象にして−(向山陽子)pp20-29
 

教育事情報告

中東地域の日本語教師の感じる困難
−中東日本語教育セミナーの意見から−(小熊利江)pp30-38

ポーランドにおける日本語教育事情
−ポーランド日本語教師会・組織づくりの実践を中心として−(菅生早千江)pp39-48
 

発表要旨

第32回日本言語文化学研究会発表要旨pp49-112
 

報告
第2回ワークショップ
『協働学習のための活動デザイン‐技能別学習の実践(聞く・話す)‐』pp113-114

博士論文紹介pp115-
 

第33号(2007年6月)

研究論文

留学生と日本人学生の自由会話に見られる参加の対称性と非対称性(岩田 夏穂)pp1-10

多様な背景を持つ子どもの授業への参加過程の関係論的分析
―言語を通じた関係性構築に注目して―(尾関 史)PP11-20

グループ・オーラル・テストにおける相互作用的発話機能(堀川 有美)pp21-30

持続時間の長い発音に関する知覚と経験の関連性―近畿方言話者と首都圏方言話者―(山岸 智子)pp31-36

多文化共生指向の日本語教育実習における実習生間の話し合い分析―3ヶ月間の準備期間に構築されたティーチャー・コミュニティー―(平野 美恵子)pp37-46

接触場面におけるコードスイッチングはコミュニケーションの問題をどのように解決するのか―理工系大学院生のグループディスカッションを対象に―(田崎 敦子)pp47-56
 

研究ノート

大学初年次のレポート作成授業におけるライティングのプロセス(大島 弥生)pp57-64

国際結婚夫婦のコミュニケーションに関する問題背景―外国人妻を中心に―(伊藤 孝惠)pp65-72


調査・実施報告

JSL中級教科書における読解力の育成−結束性にかかわる学習項目と指導方法の分析−(石井 怜子・田中 和佳子)pp73-82


文献紹介

ジェンドリンの言語論にみるシンボル過程―『プロセス・モデル』第Z章A―(得丸 智子)pp83-88

国際結婚家庭で子どもの少数言語使用をどう確保するか
―Yamamoto(2001)Language Use in Interlingual Families : A Japanese-English Sociolinguistic Study―(村中 雅子)pp89-93

リサーチコンセプト(研究課題の提案)
KH Coderで何ができるか―日本語習得・日本語教育研究利用への示唆―(佐野 香織・李 在鎬)pp94-95
 

発表要旨

第33回日本言語文化学研究会発表要旨pp96-164
 

第34号(2007年12月)

研究論文

母語による言語少数派生徒の母語保持・育成教育の可能性―「母語・日本語・強化相互育成学習モデル」の実践から―(小田 珠生)pp1-10

調査・実践報告

電話における学習者の「聞き返し」ストラテジーの使用について
―発話意図と表現形式に注目して―(テンヂャローン・モンルタイ)PP11-19

教育事情報告

「中級」日本語教育に向けての教師支援―インドネシア ジャボデタベック地区での高等教育支援報告(渡辺 由美)pp20-27


事象報告

場所を表す助詞に関する学習者の文法(大関 浩美)pp28-29


発表要旨

第34回日本言語文化学研究会発表要旨pp33-99

修士論文・博士論文紹介

第35号(2008年7月)

講演録

中国における日本語教科書作成―歩み・現状・課題―(曹大峰)
pp1-9

研究論文

韓国「国史」教科書の日本像と韓国人学生の日本イメージ(岩井 朝乃・朴 志仙・加賀美 常美代・守谷 智美)
pp10-19

低学年の子どもを対象とする「教科・母語・日本語相互育成学習モデル」実践の可能性−「母語による先行学習」国語の場合−(滑川 恵理子)
pp20-29

グループワークを用いた教室活動に対する精読受講生の受け止め方の形成プロセス−会話活動と翻訳活動に注目する場合−(楊 峻)
pp30-39

文献紹介

学習を支援する評価−キャロライン・V・ギップス著(鈴木秀幸訳)−『新しい評価を求めて―テスト教育の終焉−』(堀川有美)pp40-43

質的研究のエッセンスを学ぶ−西條剛央著『ライブ講義・質的研究とはなにか SCQRMベーシック編』−(村中 雅子)
pp44-47


発表要旨
第35回日本言語文化学研究会発表要旨
pp48-108

修士論文・博士論文紹介
pp109-120

第36号(2008年11月)

研究論文

大学院留学生の文章課題遂行過程における文章モデル使用の実態(宮ア 七湖)
pp1-10

調査報告

作文添削活動の実践研究における添削者の学び
−TAEを用いた内省の分析−
(鈴木(清水) 寿子・得丸 さと子(智子))
pp11-20

教育事情報告

ラオスにおける日本語教育事情
−活動型初中級クラスにおける日本人学生との作文交換活動の実践報告を中心に− 
(田渕 七海子)
pp21-30

文献紹介

新たな学習機会の探求
−一二三朋子著『接触場面における共生的学習の可能性−意識面と発話内容面からの考察―』−
(脇坂 真彩子)
pp31-35

多文化社会における日本語教育の構築
−岡崎眸監修『共生日本語教育学多言語多文化共生社会のために−
(白田 千晶)
pp36-39

発表要旨

第36回日本言語文化学研究会発表要旨pp40-83

コラム
研究報告文書に何が必要なのか〜「研究論文」と「研究ノート」の差異を例に〜
pp84-88
第37号(2009年7月)

研究論文

講義理解のためのストラテジーに対する留学生の認識
−学部留学生への縦断的調査から−
(山下直子・品川直美)
pp1-10

***要旨***
 大学で学ぶ留学生にとって、講義を聞き理解することは、最も基本的でかつ重要な能力である。これまでも、大学の講義に関してはさまざまな研究が行われてきたが、講義を理解するためのストラテジーに関する研究は多くはない。留学生の講義理解のストラテジーを探ることは、第二言語による講義理解の能力の養成を今後どのように行うべきかを考えるための重要な基礎資料になるものと考え、学部留学生に対しインタビューによる縦断的な調査を実施した。
 その結果、留学生はさまざまなストラテジーを利用しながら最適なストラテジーを見つける努力をしている様子が明らかになった。また、それぞれの留学生が用いるストラテジーには個別の特徴も見られたが、漠然としていたストラテジーが次第に分析的になっていくという共通点も見られた。しかし、ストラテジーを十分に活用できない側面もあり、指導の検討が必要だと思われる。
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中国語を母語とする学習者の指示詞コソアの習得に関する研究     
−ダイクシスと照応を統合したモデルによる分析−
(単 娜)
pp11-20

***要旨***
 指示詞コソアの習得を検討した先行研究では、指示の基本的な機能に注目した研究があまりなされていない。また、母語の指示詞コソアの発達研究の成果もあまり活かされていない。本研究はこれまでの研究で解決されていない問題点に注目し、ダイクシスと照応を統合したモデル(森塚2002)を援用して、中国語を母語とする日本語学習者の指示詞コソアの使い分け傾向を多肢選択問題によって調べ、日本語母語話者の発達との比較を試みた。その結果、指示詞が使われるコンテクストの理解の難易が指示詞の習得に影響することが明らかになり、コンテクストの理解に日本語の習熟度による影響が確認された。複数の指示機能が同時に関わっている複雑なコンテクストにおける学習者の誤用は、使い分けに当たって優先すべき機能に関して、母語話者とは異なる選択をした結果である可能性が示唆された。
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中国語母語話者支援者に意識の変容をもたらした教科支援の実態
―「教科・母語・日本語相互育成学習モデル」の実践から―
(宇津木 奈美子)
pp21-30

***要旨***
 本研究では、「教科・母語・日本語相互育成学習モデル」に基づいた中学国語の教科学習支援において、中国語母語話者支援者に意識の変容をもたらした要因となる母語支援がどのように実践されていたのか、支援場面を対象に質的に分析した。その結果、中国語母語話者支援者は、支援の実践においても、子どもとのやりとりを通じて子どもの母語力を探り、母文化背景に合わせた課題を設定するなど、探索的に学習支援を行っていたことが明らかになった。そして、この探索的支援を可能にしたのは、中国語母語話者支援者が母語専一の支援の場を持ち、そこで、主導権を持って学習支援ができ、また、支援パートナーである日本語母語話者支援者との対等な関係性が得られたためであることが示唆された。
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調査報告

研究生のための「アカデミック日本語教室」の試み
−協働で学ぶ研究計画書作成−
(張 瑜珊・原田 三千代)
pp31-41

***要旨***
 日本語教育専攻の日本語母語話者と非母語話者の大学院生・修了生が研究生を対象に研究計画書を作成する「アカデミック日本語教室」を開設し、ティーム・ティーチングで運営した。本実践では、研究計画書の作成過程の中で、専門領域を超えて大学院生に必要な基礎能力、つまり、四技能の統合や分析力・思考力を育成することを目指す。
 本稿では、「アカデミック日本語教室」実践後、受講生に対するアンケート調査を行い、本実践の受け止め方を、三つの観点:
(1)日本語母語話者、非母語話者を組み合わせた先輩サポーターによるティーム・ティーチング、(2)研究計画書を作成するという授業内容、(3)ピア・レスポンスという教室活動、から探ることとする。その結果、(1)先輩サポーター体制が教員より近い存在として受講生には考えられている。(2)研究計画書作成のスキルを育成する授業内容は概ね高い評価を得たが、発表に向けた活動に対しては若干評価が低くなった。(3)ピア・レスポンスに対して、役に立ったという意見の半面、異なった専攻の人に説明する難しさも指摘された。
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文献紹介

作文教育におけるTAEの活用
−得丸さと子(2008)『TAEによる文章表現ワークブック』−
(鈴木(清水)寿子)
pp41-45

発表要旨
第37回日本言語文化学研究会発表要旨
pp48-110

修士論文・博士論文紹介
pp109-118

 
■ 創刊号(1991.6)〜 第10号(1995.12)

■ 第11号(1996.6)〜 第20号(2000.12)

■ 第21号(2001.6)〜 第30号(2005.11)

■ 第31号(2006.6)〜

 

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