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2019年3月26日更新
遺伝子診療、すなわち遺伝子診断や遺伝子治療が行われるようになり、遺伝カウンセリングの役割は非常に大きくなりつつあります。本コースは遺伝子診療の場で活躍できる遺伝カウンセラーと遺伝カウンセリングという新しい分野の教育者・研究者の養成をめざします。遺伝カウンセリングには「遺伝」の問題に直面した悩める人たちを心優しく支援しようという気持ちと、それを可能にする技量の両者が必要です。本コースではこの新しい領域を開拓する意欲のある学生を望んでいます。
本課程は、お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科ライフサイエンス専攻に所属しています。
5年を一貫とした教育研究でスタートし、2013年度入学生より、博士前期課程の間に医療機関での実習を終え、認定遺伝カウンセラー認定試験受検資格を取得できるカリキュラムに変更しました。なお、本大学院博士課程は、2005年4月に設立された日本遺伝カウンセリング学会および日本人類遺伝学会の認定遺伝カウンセラー制度委員会によって、認定養成課程としての承認を受けています。
博士前期課程の2年の間では、遺伝カウンセラーとしての職業人、専門職の育成をおこないます。実際のカリキュラムとしては、人類遺伝学、遺伝医学、医療に関する概論などの講義、演習、協力病院においての実際の遺伝医療の外来等の陪席実習によって、医療人としての自覚の涵養、遺伝カウンセラーとしての基本的な知識・技術・態度レベルの習得をおこないます。卒業後、学会認定資格である認定遺伝カウンセラー認定試験に合格すると、認定遺伝カウンセラーとして医療保健などの領域で活躍するためのスタート地点にたてます。課程修了後には修士号(学術)の審査資格を取得できます。
博士後期課程では、実際のカウンセリングの現場での参加を持続しながら、遺伝カウンセリング研究をおこないます。課程修了後には博士号(学術)の審査資格を取得できます。