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Q&A

2019年6月27日更新

  1. 定員は何名ですか
    応募された方について入学試験を行い、若干名の合格者を決定します。
    参考:2017年度入学者数2名; 2018年度入学者数4名; 2019度入学者数4名
  2. 人文系は不利ですか
    入学資格として、原則として学士の資格は必要ですが、人文系の学部を卒業した方も入学可能です。遺伝カウンセリングコースのカリキュラムには、遺伝学など生物学・医学系の理系科目とともに、心理学系の科目も多く履修することが本コースの特徴です。学部において関連する理系科目を履修して来なかった学生は、理系の基礎的な学部授業の一部を履修して学ぶこともできますし、逆に理系出身の学生なら、心理学系の学部の授業から学ぶこともできます。入学後の努力次第で、不足な部分を補うための授業は用意されています。
    また、卒業後も、バックグラウンドの資格にかかわらず、様々な分野で遺伝カウンセラーとして活躍しています。
  3. 仕事をしながらの入学は可能ですか
    1年次には必修講義がほぼ毎日9時から16時30分の間あります。また、医療施設や療育施設での見学実習のほか、遺伝医学関連学会や研究会、セミナー参加などが、夏期休業中や土日祝祭日も含めて不定期に行われます。
    2年次には複数の医療施設に毎日通っての遺伝カウンセリング陪席実習や修士論文研究などがあり、加えて1年次同様の学会や研究会、セミナー参加などが不定期に予定されています。
    したがいまして、在学中は仕事を継続しながらの単位履修や陪席実習を行うことは出来ません。このため、社会人入試も行っておりません。
  4. 修了すると、いつ、どのような資格がとれますか
    博士前期課程のコースの講義ならびに遺伝カウンセリング実習を修了すると、認定遺伝カウンセラーの受験資格を得ることができます。卒業年の認定遺伝カウンセラー認定試験に合格することにより認定遺伝カウンセラー資格を得ることができます。
    この非医師の専門職としての認定遺伝カウンセラーの資格は、2005年に始まった日本遺伝カウンセリング学会および日本人類遺伝学会共同の学会認定資格です(http://plaza.umin.ac.jp/~GC/
    博士後期課程に入学し、遺伝カウンセリングに関する研究を行い後期課程修了時に博士論文を提出し学位審査に合格すると、博士号(学術または理学)を取得できます。これは、将来遺伝カウンセリングの教育指導、遺伝カウンセリング研究の研究指導者を担う人材を養成することを目的の一つとしている、本コース・領域の最大の特色です。
    もちろん、大学院前期課程修了し認定遺伝カウンセラー資格取得後に、社会に出て現場で仕事をすることも可能です。
  5. 入学し遺伝カウンセラーの資格を取得するためには,どのような資質や能力が求められるでしょうか
    専門職の遺伝カウンセラーは、保健医療の現場で、他の医療従事者やスタッフと、チームを組み協働してクライエントの利益のために働くことが必要です。そのために、まず第1は、医療人としての自覚が必要です。医療人としての自覚とはさまざまな意味があり、容易には涵養できないと思われますが、最も大事なことは、クライエントのためになりたいという使命感です。加えて遺伝カウンセリングの場面では多くのbad newsを扱いますので、クライエントの悩みや苦しみと、「ともに在る」ことができる心身の強さです。
    次に、良好なコミュニケーション能力が求められます。現場ではいろいろなスタッフとチームで連携をとります。それぞれのスタッフの役割を理解し、協働するためにコミュニケーションは非常に重要な資質です。
    さらに遺伝カウンセラーという専門職は、新しい職種です。現在、わが国では200名を越す認定遺伝カウンセラーが誕生し、活躍の場を徐々に広げている状況です。すなわち、新しい職種としての自覚と、自分自身で遺伝カウンセラーというものを擁護し、かつ医療保健の場で、認知と活躍の場を開拓する、pathfinderとしての資質が必要です。
    このような資質をもつ方を求めています。
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