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アドミッション・ポリシー

2016年4月1日更新

発達臨床心理学コースとしては、次のような学生に学んでほしいと願っています。

1) 研究と実践の両方を学びたい方。

本コースでは、臨床訓練と研究を並行して行います。特に、実践活動と実証的研究の双方に取り組み、実践と研究の統合を目指す「科学者―実践家」を養成します。資格取得のための単位取得ではなく、研究者としてのコンピテンシーを身につけ、将来的に様々な臨床現場においても研究活動を続けていきたい方におすすめです。また、臨床心理士の受験資格の取得を義務づけているわけではありません。その場合、臨床心理士用のカリキュラムのすべてを履修する必要はありません。

2) 臨床心理学の研究者になりたい方。

臨床心理学専攻ではまだ少ない博士後期課程もあり、これまで多くの女性研究者を輩出してきました。博士号の取得までは決して短い道ではなく、ただ「単位」を取得するだけでなく、研究活動に積極的に取り組み、もう一方で臨床経験を重ね、臨床的意義に裏打ちされた研究を作っていくことが必要とされます。この二つを両立するために強いコミットメントが求められます。お茶の水女子大学は、女性リーダー・研究者の養成に力を入れ、女性のライフサイクルに合わせて学位取得に向けて研究を行っていくことを全学的に支援しています。学資の支援も充実していますが、博士後期課程の進学に向けて、修学計画を立てて、それをしっかり実行していくことが必要です。博士後期課程進学は、試験に合格することが必要です。また優れた修士論文研究を完成し、研究者としての基本的姿勢を身につけていることが求められます。博士後期課程進学を希望する方は必ず研究室訪問をなさってください。

3) 心理臨床の専門家になりたい方。

本コースは臨床心理士資格認定協会の第1種の指定校です(2001年度より)。また、国家資格公認心理師の受験資格を得るためのカリキュラムとなっています。したがって、本コースで 所定の単位を取ると、臨床心理士資格および公認心理師資格の受験資格を得ることができます。しかし、本コースは、資格取得の準備を教育と訓練の第一目的としているわけではありません。資格取得は、心理臨床家としての第一歩ですが、優れた臨床家になるためには、継続的な訓練と実践への熱心な関わりから、生涯続く職業的成長を目指すことが必要です。そのため、単に資格を得たいというだけの方は歓迎しません。高い研究意欲をもち、学問・研究として臨床心理学を学びたい方を求めます。

最後に

2年間の中で、高い水準の実証的な修士論文研究を実施し、学内外での実習活動に取り組み、ケースも担当します。とても大きな学びとなりますが、もう一方で身体的にも要求度が高くなります。それに耐えうる知力と意欲、そして時間をとることが必要です。また、うまく休養をとって心身ともにリフレッシュするセルフケアの力も発展させていきます。
授業は火曜・水曜・木曜の10時40分から18時10分に集中しています。実習などは、主に月曜と金曜に入ります。

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