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学生紹介

2022年10月20日更新

日本語教育コースの大学院生

本コースの大学院生が作ったページです。受験を予定されている方は,是非ご覧ください.

日本語教育コースの修了生

世界中で活躍する修了生(のほんの一部)です。

名前

岩井朝乃さん

勤務地

韓国・ソウル

メッセージ

私は2001年から2003年までお茶の水女子大学大学院人間文化研究科(当時)の日本語教育コースで学び、修士を取得した後に、韓国で教鞭を取りました。3年間キャリアを積んだ後に帰国し、再びお茶大の国際日本学で異文化間教育を学ぶために博士課程に進みました。その後、再び渡韓することになり、現在はソウルに位置する弘益大学で日本語を教えています。

修士課程の時には、多文化共生を理念とした教育実習や異文化間教育、バイリンガル教育に関する理論と実践を学ぶことができ、現在公私ともに大変役に立っています。また、博士課程では自分自身の研究を進めながら、韓国の子どもたちが抱く日本イメージの共同研究にも参加させていただきました。こういった経験は、韓国に暮らす上で学習者を理解し、また家庭生活において子育てをしていく上でも私自身を支えてくれるものとなっています。

近年は、韓国の日本語学習者と日本の韓国語学習者などをつなぐ日韓交流学習や、韓国に暮らす日韓国際結婚家庭の子どもへの日本語日本文化継承と育ちの支援などに関心を持って取り組んでいます。このような実践の基礎となる知識と理念はお茶大に在学中に育まれたものであり、礎となっていることを感じております。お世話になった恩師、先輩後輩、同級生の方々とも長くつながり、卒業後も研究や実践で助け合える関係であることにも、深く感謝しております。(2018年4月)

名前

山下佳那子さん 

山下佳那子さんの写真

勤務地

日本・愛知県

メッセージ

私は現在、愛知県にある公立中学校で、日本語担当教員として働いています。生徒がルーツをもつ国も滞日歴も多様で、日本語はもちろん、国語や数学などの教科も指導しています。また、週に2回、近隣の小学校でも教えており、子どもたちの発達段階や日本語能力に応じた指導を行えるよう、試行錯誤を繰り返している毎日です。

私が働き始めた年はちょうど、例年以上に、日本語学習経験がなく来日する生徒が多く、初期指導を終えた後の指導が課題になりました。生徒たちが日本語でも学習活動に参加できるよう、読解力の育成が必要だと考えましたが、中学生を対象にした初級レベルの読解教材は見当たりませんでした。そこで、大学院で学んだ第二言語習得理論やトランス・ランゲージングの知識を生かして、読解教材を作成しました。教材を通して、「お月見」や「こたつ」など、日本文化に対するアイディアを生徒たちと共有でき、とても刺激的でした。このように、お茶大で学んだ知識や経験が、私の指導指針の決め手になっています。

今後も、外国につながる子どもたちが、自分の個性と可能性を信じ、将来の夢に向かって前進できるようなサポートを行っていきたいです。(2018年4月)

2017年修了(修士)

名前

松川彩さん

勤務地

日本・東京都

メッセージ

現在は、都内の日本語学校で専任教員として働いています。日本語学校なので、授業で教えることはもちろん、授業計画の作成やイベントの実施、学生の管理、進路指導、初任講師への指導など、学生たちの留学生活全般に関わっています。毎日忙しいですが、希望に満ち溢れた学生たちと接すると不思議と元気をもらえます。

大学院進学志望者向けに「研究計画書の書き方」や「論文の読み方」などの授業も担当しています。その授業では、お茶大で先生方に教えていただいたことや、たくさんの仲間、特に留学生の同期とともに日々研究と闘ったことが非常に役に立っていると感じます。

また、カリキュラムを考えたり、新たなアイディアを現場に提供したり、実践の場を改善したりするためにも、常に研究へのアンテナを張っておくことは重要だと感じます。

日本語学校は非常勤も含め3校目ですが、大学や大学院などの研究の場と日本語学校での実践の場の距離がもっと近づくといいな、と思います。日々の一歩一歩が、いつかその架け橋になればと思っています。(2018年4月)

2015年修了(修士)

名前

野崎(旧姓:美濃川)恵理さん

野崎/美濃川さんの写真

勤務地

日本・横浜

メッセージ

私は現在、八王子市にあるインターナショナルスクールで小学1年生から中学3年生を担当する国語教師、及び日本語教師として勤務しています。

みなさんは、インターナショナルスクールに通う生徒というとどのようなイメージがありますか?様々なイメージがあるかと思いますが、かつて私は「英語も日本語もペラペラで、なんかかっこいい」と漠然と思っていました。お茶大の修士課程でバイリンガルやリテラシーのことを学ばせていただき、ご縁があって今の現場で経験を積んでいますが、やればやるほど「なんかかっこいい」なんて生易しいものではないのだと考えさせられます。そんな生徒たちのために言語教師である自分が何ができるかを考え、実践するのが毎日楽しいです。

お茶大での思い出も学んだことも挙げきれないほどあるのですが、何より印象深かったのは先輩方や同期たち、後輩たちの存在です。どの方も学生、妻、母、教育者、研究者など様々な顔を持っていてとても忙しいのに、いつもキラキラと輝いていました。今でも、先生やゼミ生の皆さん、同期の仲間たちに会うと前向きな気持ちになれます。私に刺激をくれる仲間たちのように、いつまでも挑戦すること、学び続けることを楽しめる教員でありたいです。(2018年4月)

2016年修了(修士)

名前

小浦方 理恵さん

小浦方さんの写真

勤務地

日本・東京

メッセージ

私は現在、麗澤大学外国語学部で講師をしています。仕事の内容は、別科日本語研修課程の留学生や、学部所属の留学生に対する日本語教育です。様々な国や地域から来た学生たちに日本語を教えながら、私自身も気付くことが多く、やりがいのある毎日です。

大学院では、多義語の意味記述を研究テーマにしていましたが、お茶大での2年間は、自分の専門の追求と共に、先輩や後輩、同級生たちと、日本語教育を共通テーマに様々なことについて議論を深めた日々が強く思い出されます。大学院修了後は、タイのチェンマイ大学で3年間働き、帰国後、非常勤講師を経て、2015年から今の仕事に就いていますが、お茶大での経験は、すべての職場で生きており、常に日本語教師としての自分を振り返らせ、背中を押してくれるものです。

修了後の今でも、お茶大ネットワークのおかげで、新たな学びを得ています。このような環境に身を置けたことに感謝し、今後も日本語教師として成長していきたいです。(2018年4月)

2007年修了(修士)

主な進路実績

博士後期課程進学、国内外の大学(日本語教育・表現教育・応用言語学・留学生相談指導・国際交流業務)・高校、国際交流基金日本語国際センター、国際交流基金派遣日本語教育専門家、中国帰国者定着促進センター、通信社、出版社、新聞社、官庁、中学校、その他

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