学生自主企画「女性博士人材の産業界における期待」を実施しました 

 2017年12月11日~13日に、本プログラムの参加学生による自主企画「女性博士人材の産業界における期待」を実施しました。
 この企画の中では、博士課程教育リーディングプログラムに参加している女子学生が、今後の就職活動や学外研修に必要な情報を集めるために、関西地方の理系企業4社を訪問して、企業における博士人材への期待について、現場で実際に働いている方々とディスカッションを行いました。

 企画に参加した本プログラム履修生の中山萌絵香さんに、実施の報告をしてもらいました。

学生自主企画「女性博士人材の産業界における期待」の実施報告

開催日時:2017年12月11日~13日
開催場所:
 株式会社カネカ 再生・細胞医療研究所
 三菱電機株式会社 先端技術総合研究所
 パナソニック株式会社 テクノロジーイノベーション本部
 タカラバイオ株式会社 本社
参加者:
 榎吉 奏子(本学、理学専攻、数学領域)
 大城 萌香(早稲田大学、先進理工学研究科先進理工学専攻、化学)
 川口 奈奈美(本学、理学専攻、化学・生物化学領域)
 北川 めぐみ(本学、理学専攻、数学領域)
 中山 萌絵香(本学、理学専攻、化学・生物化学領域)

 関西地区に拠点を持つ企業4社を訪問し、企業における博士人材への期待について、博士号を持つ女性社員や人事担当者からお話しを伺いました。 会社の概要説明を伺った後、博士号を持つ社員の方との座談会を設けていただき、企業が求める博士人材像や博士号取得者の強み、これから就職活動を行う学生へのアドバイスなどを伺いました。
座談会では、博士として自分が何をしたいのか、なぜ博士号を取得したのか、など自分なりの哲学をもつことが大切とのお話 や、博士課程在籍中の海外生活によって得られる刺激がその後の価値観に大きく影響するといった経験談をお聞きしました。また、博士に求めるものとして、仮説・検証を繰り返す忍耐力や、アイデア力、リーダーシップなどが挙げられ、日々の研究活動や、学外研修の機会を大事にしようと感じると同時に、改めて博士課程の在学中に主体性を身につけることの重要性を実感しました。
 特に女性博士社員の方との座談会では、育児と仕事を両立するための様々な工夫を伺ったのが印象に残りました。今回は女子大学院生のみで企業訪問を行い、女性特有のライフステージに対する考え方や、ライフイベントと仕事を両立させながらどのようにステップアップするか など様々な意見を聞くことができ、貴重な機会になりました。
その他、社内託児施設や最新の技術を紹介するショールーム、オープンイノベーションのための施設など、各企業の様々な取り組みを見学することができたことも大変興味深かったです。
 参加学生の感想として、「企業による雰囲気の違いが実感でき、自分の価値観について考える良い機会となった」「博士号を取得する過程で培ったマネジメント力や学習力を基盤として、チームのメンバーと協働して仕事を推進することが大事であることが分かった」「博士課程でどのような事を修得すべきか今後について考える良い機会となった」などが挙がり、今回の企業訪問を通して得られたことを今後の学外研修や進路選択 に活かしたいと思いました。

株式会社カネカにて社員の皆様と

三菱電機株式会社にて女性博士社員のお二人と

パナソニック株式会社にて社員の皆様と

タカラバイオ株式会社にて博士女性社員と人事の方と