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教員紹介

2022年8月1日更新

浜口 順子(はまぐち じゅんこ)

専門分野

保育学、幼児教育学(おもに教育学的、人間学的アプローチ)

現在、取り組んでいる研究や関心のあるテーマ

(1) 保育・教育現場および地域と連携した、保育者的資質育成・現職者研修プログラムの構築。附属幼稚園・学内保育所・こども園と大学が連携できる教育・研究の在り方。

(2) 保育現場および保育研究の周辺領域で使用される言説研究。

(3) 戦前から戦後にかけての日本の保育思想の歴史。

(4) 幼児教育と小学校低学年をつなぐ授業(保育)の生態。
 

受験生へのメッセージ

保育学研究には、教育学、教育社会学、発達心理学、臨床心理学などの見識を必要としますが、そういう見識のバックにある子ども観、人間観をいつも疑う態度も同時に必要だと思っています。当たり前のことを疑って、子どもってなんだろう、教育とは、発達とはといつも引っかかっていてほしいと思います。
 

小玉 亮子(こだま りょうこ)

専門分野

子ども社会学、教育学(比較幼児教育、家庭教育)

現在、取り組んでいる研究や関心のあるテーマ

(1) 現代における子ども・教育・家族問題の社会学的分析。

(2) 子どもに関する文化史的研究。

(3) 教育政策/社会政策の国際比較研究。

(4) 近現代ドイツにおける、幼児教育・家族史に関する研究。

受験生へのメッセージ

私たちの目の前にいる子どもたちは、社会や国家のありようと無関係に存在しているわけではありません。トランス・ナショナルな現代にあって、子どもたちは変動のただ中で生きています。社会や国家、地球といった視野に立ち、比較という方法を重視しながら子どもの問題を考えたいと思っています。国や地域による違い、歴史的な変遷、そして、ジェンダーやエスニシティ、階層やセクシュアリティ等の多様なカテゴリーによって見えてくる差異に敏感になることによって、子どもたちの現在に少しでも接近できれば、と考えています。

刑部 育子(ぎょうぶ いくこ)

専門分野

幼児教育学・発達心理学

現在、取り組んでいる研究や関心のあるテーマ

(1) 保育・教育実践研究

(2) 学習論

(3) 教育フィールドにおける観察記録の方法論

(4) アートを通した教育

受験生へのメッセージ

本コースでは保育・教育実践から得られた知見を大切にして、研究を育んでいきたいという人たちが数多く入学しています。実践的な研究をするということは大変興味深いことであると同時に難しいことでもあります。それは実践の出来事は様々な諸関係の中で起きているので、1つの切り口だけでは思うように全体を描き出せないというジレンマをも抱え込むからです。しかし、ねばり強く探究し、このような困難をのり越え、未来の実践にいかされる研究になったとしたら、それは本当にすばらしいことだと思います。このような喜びをみなさんとともに味わう日がきたらうれしいです。

松島 のり子(まつしま のりこ)

専門分野

幼児教育学(保育の制度・政策・歴史・環境) 

現在、取り組んでいる研究や関心のあるテーマ

(1) 幼稚園・保育所の普及の地域差に関する歴史的研究

(2) 幼稚園と保育所の関係をめぐる歴史・制度・政策の研究

(3) 保育や子どもの環境とそれに関わる歴史・制度・政策の研究

受験生へのメッセージ

保育制度は、現実の保育実践にも少なからず影響しています。また、現在の制度が成立するまでには、幼稚園・保育所をめぐる制度や政策の歴史的変遷があります。さらに、国による制度・政策があっても、保育施設の普及や施設の実態は、地域によってさまざまです。多角的な視点をもち、国と各地域、現在と過去、制度・政策と実践などを往還しながら、「保育」をめぐる実態を明らかにしていく作業をていねいに重ね、これからの「保育」を考えていきたいと思っています。

辻谷 真知子(つじたに まちこ) 

専門分野

保育学(教育心理学・発達心理学)

現在、取り組んでいる研究や関心のあるテーマ

(1) 幼稚園・保育所・認定こども園における規範(習慣、きまり、ルール)と保育観、子ども観との関連についての研究

(2) 保育場面における子どものやりとりに関する研究

(3) 園庭や園外地域での子どもの遊びや保育実践についての研究

受験生へのメッセージ

同じ一つの保育場面を見ても、感じることや考えること、深く掘り下げてみたくなることは人それぞれです。それだけ多様なことが起きているということでもあります。実際に何が起きているのかを丁寧に見ていくとともに、自分とは異なる他者の視点から学び、様々な解釈の可能性を考えていくことにも大きな意味があります。そして、そのような保育場面を見るときの視点には、自分が無意識に持っている価値観(保育観や子ども観)も影響しています。互いの考えを尊重しながら議論するなかで、自分の価値観を言語化し、常に問い直しながら探究していくプロセスを大切にしたいと思っています。

宮里 暁美(みやさと あけみ)

専門分野

保育学・幼児教育学・子育て支援

現在、取り組んでいる研究や関心のあるテーマ

(1)  認定こども園の課題と可能性に関する研究

(2)  幼児の「やりたい!」が発揮される環境の在り方に関する研究

(3)  「創る」が身近にある生活が子どもにもたらすものについての研究

受験生へのメッセージ

 「子どもとは何か?」「人が育つとはどういうことなのか?」という問いは、「自分を問うこと」とつながっています。問いは、過去と未来、両方へとあなたを導いていきます。問いを持つことにより、当たり前の日常が新しく捉え直され、その先により深い学びが待っています。小さな動きに目を止めて、自分の心の動きに耳をすまして、実感のこもった学びへと進んでください。

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