ごあいさつ

仕事と生活のバランスがとれる働き方への改革を、という政府の掛け声はありますが、第1子を出産後に女性の7割が無業になっており、その状況に変化はなく、子育て不安を抱える者も少なくありません。一方働き盛りの男性の長時間労働者はむしろ増える傾向さえ見られます。なぜ変化が小さいのでしょうか。それは企業の雇用制度の研究は多くあっても、家庭や女性に視点をあてた企業研究がほとんどないから、問題が理解されていない面があるのではないでしょうか。
お茶の水女子大学は、女性労働、男性の育児、メンタルヘルスなど、家族、生活、発達、ジェンダーに関する研究者が多く所属しています。その特徴を生かして、労働経済学と社会学、発達心理学、法学、ジェンダー研究という学際的な枠組みの中で、女性の担ってきた活動を明示的に提示し、雇用システムとどう整合がとれるかを考え、仕事中心の男性のライフスタイル及び家庭中心の女性のライフスタイルの格差を是正するために必要なことを考えるのがこのプロジェクトの目的です。多様なライフステージに対応した職場環境作りと家庭生活環境作りの分析モデルを考えていきたいと考えます。

 

研究代表者:永瀬伸子
お茶の水女子大学 大学院人間文化創成科学研究科教授


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