お茶の水女子大学
日本文化研究の国際的情報伝達スキルの育成
ジョイントゼミ報告一覧に戻る
フランス共同ゼミ
「パリ・ディドロ(第7)大学とお茶の水女子大学:日本学の新たな構築の試み」 (2) 


1月14日(月)17:00 ~19:00    ソルボンヌ大学でフランス国立高等研究院のゼミに参加

その後、古瀬、中村、野田、矢越、重田5人は、パリ・ディドロ大学からパリ・ソルボンヌ大学に移動し、フランス国立高等研究院のシャルロッテ・フォン・ヴェアシュアCharlotte Von Verschuer教授が行っている二つの授業を、 他の一般学生とともに聴講した。



最初の時間は『延喜式』主計寮式・上に関する授業であり、二番目の授業は『三善清行意見十二箇条』に関するものであった。どちらもたいへん有意義な講義であった。


他の学生達はそのままパリ・ディドロ大学に残り、同大学の日本学関係の蔵書を見学した。

夜は二つの大学の教員と学生がカルチエ・ラタンにあるブラッスリーで食事をしながらさらに交流を深めた。


1月15日(火)17:00 ~18:10    コレージュ・ド・フランス日本学高等研究所での共同ゼミ

翌日の1月15日には、まず、ヴェアシュア教授の案内で、コレージュ・ド・フランス日本学高等研究所所有の日本学関係の蔵書を見学した。



その後、古瀬教授とヴェアシュア教授の司会のもとに共同ゼミが開催され、日本の古代史に関して、お茶の水女子大学の3人発表を行った。いずれの発表も高い評価を受けた発表であった。



「平安貴族社会における扇と社会的関係」  野田 有紀子(お茶の水女子大学リサーチフェロー)
「位署に関する一考察」  矢越 葉子(お茶の水女子大学博士後期課程学生)
「摂関期における先例への依拠のあり方について」  重田 香澄(お茶の水女子大学博士後期課程学生)

この共同ゼミには、セキコ・プチマンジャン=マツザキSekiko Petitmengin Matsuzaki (コレージュ・ド・フランス日本学高等研究所長)、ミシェル・ヴィエヤール=バロンMichel Vieillard Baron(INALCO大学教授)、エステル・ボエールEstelle Leggeri-Bauer(同助教授)などの日本研究の専門家たちも出席していた。

発表終了後、やはりカルチエ・ラタンにあるアール・ヌーヴォー様式の内装のレストランで、フランス料理を味わいながら一同2日間にわたる共同ゼミの疲れをいやした。



【以上、文責 中村俊直】
(2008/01/25up)