2019年度PBTSの紹介 

1期生

Anti-Agingチーム
<研究内容>
健康寿命の延長と日本の伝統的な緑茶を日本のみならず世界にも発信することを目的として、抗酸化物質をより多く抽出できる新しいお茶の開発を目指しています。
<最近のトピックス>
東方園との共同研究により、異なるサイズの茶葉を混合したブレンドティーの成分分析と官能検査を行い、ブレンドティーの渋み、甘み及び全体的な好みに変化が見られなかったが、抗酸化成分がより高く抽出されました。この結果について、論文を執筆しています。

2期生

Green Filteringチーム
<研究内容>
社会問題となっているPM2.5等の大気汚染への対策を提案するため、葉の表面構造を模した環境に優しいフィルターの開発を目指しています。
<最近のトピックス>
セルロースナノファイバーを用いて作製したフィルターの微小粒子除去効率を、東京農工大学と協力して評価しています。また、機械学習による大気環境予測を狙いとして、情報科学コースの学生との共同研究をしています。

3期生

Science Educationチーム
<研究内容>
海外と比べて日本においてSTEM領域の出身の女性が少ないという課題を解決する為に、女子高生をターゲットにした高校生時代の進路選択に内容を特化したロールモデル記事集の開発を目指しています。
<最近のトピックス>
引き続きインタビューを理系の社会人(研究者・企業で働いてる人)に行ない、そのデータをまとめたオリジナルの記事集を作成しています。
CO2 Reductionチーム
<研究内容>
環境問題の改善に向けた社会全体の取り組みの中でも、特に個人単位のCO2削減に注目し、活動を促すための推薦システムの開発を目指しています。
<最近のトピックス>
博士後期課程からテーマを一新し、研究を始めました。クラウドソーシングによるエコ活動に関するアンケート調査を行い、それらの解析とシステム開発を始めています。

4期生

Water Recyclingチーム
<研究内容>
洗濯機からの中水(グレイウォーター)を灌漑用水として再利用することに着目した排水リサイクルの研究です。具体的な目的として (1)小規模で、使用者に親切で簡単、低コストリサイクルシステムの構築 (2)灌漑利用の前に浄化した中水の植物への影響を評価することです。
<最近のトピックス>
現在、生中水と対照組の有意差があることが検出されました。一方、浄化した中水と対照組の間には明らかな変化は発見されませんでした。結論を出すために、信頼できるデータがさらに必要であり、次の段階として、重複実験を行う予定です。
Traffic Jamチーム
<研究内容>
手動運転車と自動運転車が混在した交通状態で発生する渋滞の解消法を明らかにするための、シミュレーションモデルの開発を目指しています。
<最近のトピックス>
武蔵野大学 友枝明保准教授からの協力を得て、自動車初期位置のランダマイズ、道路条件として開境界条件、マルチレーンの実装に着手しています。

5期生

Dish Dry Cleaningチーム
<研究内容>
世界的な水不足に対応するべく、水の汚染の大きな原因である家庭排水のうち食器洗浄について、より少ない水でそして水を汚さずに洗浄する方法を開発しています。特に私たちは粉の油分吸着能力に着目し、粉を用いた食器洗いを提案しています。
<最近のトピックス>
先行研究がほとんどないため、実験方法から模索しています。類似分野の論文を手掛かりに、どの粉が一番油の吸着の効果があるかについて、評価系を構築しています。
Mental Healthチーム
<研究内容>
女性の社会進出とそれに伴う女性ならではの心身の不調は、現代社会の新たな問題となっています。そこで、女性の月経に起因するストレスをSNSを用いて社会的な要素を考慮しつつ、解析しています。最終的にはストレス予測などの応用を目指しています。
<最近のトピックス>
社会的な要素の例として、感情を表現するために用いられる絵文字が挙げられます。しかし、同じ絵文字でも文脈によっては異なる意味を持ちます。それをAIに学習させるには、どのように表現すればよいかを研究しています。

6期生

6期生チーム6名の履修生が1チームを結成し研究を開始しました。研究テーマは環境問題に関連したトピックを取り上げる予定です。10月の本格始動に向けて異分野の履修生同志が日々熱い議論を交わしています。