グローバル理工学副専攻履修生の叢悠悠さん(理学専攻 情報科学領域 博士後期課程2年)が、The 45th ACM SIGPLAN Symposium on Principles of Programming Languages (POPL 2018)のStudent Research Competitionで、大学院生部門で1位になりました。
POPL(Principles of Programming Languages)は、ACM(Association for Computing Machinery 米国計算機学会)のSIGPLAN(Special Interest Group on Programming Language)が主催するプログラミング言語の理論に関する著名な国際会議で、今年は2018年1月10日~12日に米国ロサンゼルスで開催されました。POPL 2018では、ACM Student Research Competition が行われ、学部生と大学院生の各部門で、学生が独自の研究を、ジャッジの前でポスター及び口頭発表してその成果を競います。
叢さんは、カリキュラムのグローバル研修Ⅱの中で、ノースイースタン大学でインターンシップを行いました。研修後も、ノースイースタン大学の研究者と共同研究を続け、POPL 2018では、共同研究の発表に続いて、Student Research Competitionに参加して、大学院生部門で1位を受賞しました。
【受賞した発表タイトル】
Combining Control Operators and Dependent Types

POPL 2018 Student Research Competitionの授賞式の様子
(YouTubeへのリンクはこちら)
受賞のコメント
Student Research Competition は、学生が自分の研究に関するフィードバックを得るための機会として、計算機科学系のさまざまな学会で行われているイベントです。コンペティションは3ラウンドあり、事前に提出する研究要旨、会議2日目のポスター発表、そして3日目の口頭発表によって、1位から3位までが選ばれます。
私の発表は、数学の証明を書くためのプログラミング言語に、特殊な演算子を導入するという内容でしたが、ポスター発表では、多くの参加者に「面白い研究だね」と興味をもっていただくことができました。その日の夜中に、最終ラウンドに進む3人に選ばれたことを知らされ、そこから翌朝のプレゼンの準備を始めましたが、研究の意義とアイディアが審査員に伝わったようで、1位という自分でも想定外の結果になりました。
今回発表した内容は、グローバル研修で訪問したノースイースタン大学との共同研究を発展させたものであり、このような賞をいただいたのも、リーディングプログラムに参加していたからこそ成し遂げられた成果です。会議中に、研究を進めるためのヒントをたくさん得ることができたので、それらを参考にしながら、現在残っている課題に取り組みたいと思っています。
叢 悠悠