教員から御挨拶


 まずは合格おめでとうございます。4月からの大学院での勉学に対して期待に胸を膨らませる一方で、本格的な研究生活の開始を前にして時に一抹の不安が皆さんの胸をよぎっていることかと思います。そこで、新学期を前にどのような準備をしておけば大学院での研究生活がスムーズに始められるか、教員から新入学の皆さんへのアドバイスをここにまとめてみました。

 皆さんが入学したらさっそく履修科目の選択と登録が待っていますが、あらかじめ基本文献に目をとおして背景知識を身につけておくことで、自分の興味関心と将来目標にぴったり合った科目を選ぶことが可能になります。また、大学院の授業や実習は学生が予備知識を持っていることを前提として進みますので、基礎文献にあらかじめ目を通しておくことで授業内容がよりよく理解できるようになることと思います。

 皆さんの中には既に研究興味を絞り込んで個別分野の専門文献に取り組んでおられる方もおられるかと思いますが、この機会に教員からのアドバイスを参考にしながら少し違う分野の入門書や概説書を覗いてみられるのも視野を広げるという意味で有益でしょう。実際、自分の研究興味を深く掘り下げていくとやがていつか、狭い専門分野を超えて広い視野からの展望を迫られることが必ずあります。(もし修士課程を2年間で卒業するつもりなら、2年生になると修士論文研究が忙しくてじっくり授業をとっている時間がなかなかとれません。腰を落ち着けて幅広い知識を吸収できるのは、1年生の時しかありません。)

 ここで御紹介する書籍の多くは日本語教育コースの図書室にも収められていますので、入学予定者は開室時間中に閲覧することができます(入学式以降は、室外借り出しも可)。開室日と時間は、日本語教育コースのトップページ「開室時間」を参照するか、助手室(電話:03-5978-5211)まで問い合わせてください。

 それでは、4月にオリエンテーションの席でお会いしましょう。

2009年2月9日記


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