お茶の水女子大学
日本文化研究の国際的情報伝達スキルの育成
講演会報告一覧
大学院教育改革支援プログラム・ 比較日本学教育研究センター・女性リーダー育成プログラム 主催

平成21年度 第9回公開講演会

テーマ   日本語学・日本語教育学と実証的研究法
日 時    2010年02月23日(火)13:00~18:00
13:00-15:30 「コーパス調査に基づく語彙研究」 
李 在鎬 先生 (国際交流基金日本語試験センター)

[概 要] 本講義では、李ら(2009)の研究を例にコーパス調査に基づく語彙研究の実例を示しながら、コーパスツールを使ったサンプル調査の方法を講義する。受講者 にはコーパスツールを操作しながら、データ抽出方法、エクセルによるデータの整形、相関分析による結果処理の方法について説明する。

[参考文献] 李 在鎬・横森大輔・土屋智行(2009)「コーパス調査による形容詞の連体形と連用形」, 『コーパスを利用した国語辞典編集法の研究』(特定領域研究日本語コーパス平成20年度研究成果報告書), pp 103-110 http://jhlee.sakura.ne.jp/geo-backup/paper/lee-et-al-jcorp-200903.pdf
15:40-18:00 「心理実験に基づく意味論研究」  
中本 敬子 先生 (文教大学教育学部)

[概 要] 本講義では,中本ら(2005)の研究を例に心理実験にもとづいて動詞の意味 を分類するための一手法としてカード分類法とその分析について講義する。カード分 類法(Miller,1969)は,話者が直観に基づいた意味分類を捉え,意味と意味の間の近接関係を推 定するために用いることができる手法である。主な内容としては,カード分類法によ る意味分類の基本的な考え方,実験の準備と実施方法,結果の処理と考察について説 明する。

[参考文献] Miller, G. A. (1969) A psychological method to investigate verbal concepts. Journal of Mathematical Psychology 6: pp.169-191. 中本敬子・黒田航・野澤元 (2005) 「素性を利用した文の意味の心内表現の探索 法」 『認知心理学研究』3 (1): pp.65-81
会 場    本学 人間文化研究科棟5階SCS室
司 会    森山 新 (本学 比較日本学教育研究センター長)
申し込み方法 ※先着30名。
参加希望者は2月19日までに、メールタイトルを「第9回公開講演会参加希望」とし、
JCS推進室(gsgp-jcs@cc.ocha.ac.jp)までご連絡ください。
備 考   ※ノートPC持参のこと。
(コーパスとソフトウェアを事前にダウンロードする必要あり。詳細は2月19日に連絡します)
 
(2010/02/24up)