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専攻長挨拶(博士前期課程 理学専攻)

2019年4月1日更新

専攻長挨拶

理学専攻長
小口 正人

博士前期課程理学専攻は理学部の数学科、物理学科、化学科、情報科学科の上に設置されており、数学コース、物理科学コース、化学・生物化学コース、情報科学コースの4コースから成ります。理学専攻は2007年4月に、それまでの物質科学専攻と数理・情報科学専攻を改組する形で発足し、歴史は浅いもののこれまでに大勢の卒業生を輩出しています。「理学」という名称が残っているのは、大学院においても物事の本質を理解する、「真理の探究」という姿勢を重視していることを表しています。

これまで科学・技術は私たちの生活をたいへん豊かなものにしてきました。これを支えているのは基礎科学です。基礎科学は、それ自体が直接役立つことは少ないかも知れませんが、将来の科学・技術の発展のためには必要不可欠です。様々な学問分野において基盤となる基礎科学を充実させることは、ちょうど高いピラミッドを造るためには広い底面積が必要であるのと同じです。一方、基礎科学は応用科学とも密接に結びついています。優れた応用研究を行うにはしっかりした基礎が欠かせません。また、基礎を学ぶことは学問の体系を理解すると同時に、基礎に基づいた科学的思考力と論理性を涵養することにも繋がります。

科学は時代とともに進歩するため学ぶことは増える一方です。そのため、専門分野を学ぶには学部の4年間だけでは十分ではありません。博士前期課程では専門分野をより深くかつ広く学び、当該分野を十分に理解できる人の育成を目指しています。ぜひ、本専攻で専門分野を納得いくまで学び、実力を身につけると同時に、学問の奥深さと広がりを思う存分に味わっていただきたいと思います。

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