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専攻概要(博士前期課程 ライフサイエンス専攻)

2021年4月12日更新

専攻概要

本専攻は、基礎生命科学からバイオテクノロジーにわたるライフサイエンス全般の発展に寄与するため、「生命科学」、「生活科学」という学問領域の有機的な統合を試み、人間を生命、生活の両面から捉える。そのため、生命科学コース、食品栄養科学コース、遺伝カウンセリングコースを設置する。ライフサイエンス全般を基礎から応用まで幅広く理解できる人材を育成する。本専攻の学生には教員の指導の下、実験を主体とする、ライフサイエンスに関する研究計画を作成、実施することが求められる。そのため、文献調査能力、研究実施能力、研究の妥当性に対する判断力等が求められる。

生命科学コース

生命科学コースでは、生物種としてのヒトとヒトをとりまく多様な生物種を対象として、多様性と独自性を特徴とする生命の本質を、遺伝子、ゲノム、生体分子、細胞、個体、集団などのレベルにおいて理解するための教育と研究を目指している。研究を進めるためには、目の前にある問題を解決するための能力もさることながら、「まだ分かっていないことは何か」「問題にどのように取り組んでいくのか」という、問題を発見し、それを明らかにしていく道筋を具体化する能力が必要である。また、自分の興味以外にも視野を広げ、そこから自らの問題に関連のある知見を引き出す努力も必要とされる。本コースでは、生命科学分野に関心が深く、自らを高める向上心に満ち、かつ知的好奇心に溢れた人材を期待する。

食品栄養科学コース

本コースでは、食と栄養に関する基礎研究から応用開発にいたる領域を対象とし、健全な食生活を構築するとともに、生活習慣病の予防、食の安全性などの問題を解析、解決する。食や栄養に関する基礎的研究から応用開発や臨床対応までできる食と栄養のスペシャリストを育て、食品企業の研究者や開発者、管理栄養士のリーダーを育成する。本コースでは食品の品質、嗜好性、機能、安全性、代謝、疾病との関連など食を取りまく諸問題を有機化学、生化学、分子・細胞生物学、疫学などを用い、食品科学と栄養科学の両面から教育・研究を行なう。学生には研究・実験に対し、積極的かつ主体的に取り組む姿勢を持つことを求める。化学や生物学を中心とする一般的な自然科学の知識を必要とする。

遺伝カウンセリングコース

遺伝カウンセリング学は近年の遺伝医学の発達に伴って誕生した学際的な学問で、人類遺伝学、遺伝医学、カウンセリング、生命倫理と幅広い領域と連携しながら独自の学問体系を構築している。本コースでは遺伝カウンセラーに要求される遺伝カウンセリング学の基礎と実践技術を学ぶと同時に教育・研究者として必要な能力を身につけるための教育を行なう。

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