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院生生活-交換留学

2016年4月18日更新

韓国留学体験記

派遣留学体験記

韓国留学体験記

韓国・梨花女子大学 サマープログラム 「韓国学入門」 8月1日から13日(2週間)

はじめに

私は2011年8月1日から8月13日までの2週間、韓国の梨花女子大学のインターナショナル・サマー・カレッジに参加しました。 梨花女子大学は1886年に創立された韓国の女子大学で、サマーカレッジには41年の歴史があります。私の参加した「韓国学入門」プログラムも、その伝統を感じさせる非常によく組織された充実のプログラムでした。参加学生も中国、香港、台湾、イスラエル、フランス、オーストラリア、アメリカなど国際色豊かで、日本からはお茶大のほかに、日本女子大学、東洋英和女子大学、フェリス女子大学、名古屋大学などから学生が参加していました。プログラムは、9時から12時30分までは集中韓国語クラス、午後は特講とフィールドトリップという内容で、フィールドトリップは、韓国の伝統文化から現代のポップカルチャーまで体験することができるものでした。
 

  • インターナショナル・サマー・カレッジのオリエンテーション風景写真1:オリエンテーションにて
  • 梨花女子大学キャンパスの風景写真2:梨花女子大学キャンパス

参加の動機

私は研究対象地域が太平洋のミクロネシアで、研究という意味では韓国と直接関連はありませんでしたが、韓国のポップカルチャーに興味があったこともあり、この機会を是非利用しようと思いました。また、博士前期課程1年生の後期(秋学期)に国際社会ジェンダー論演習・AITワークショップに(こちら)参加したことも、今回のプログラムへの参加を後押しする動機になりました。AITワークショップでは、旅行や個人の調査では得られない貴重な経験や出会に恵まれ、短い期間の中、充実した文化体験を可能にする大学提供のプログラムの素晴らしさを実感しました。梨花女子大学のサマープログラムも協定校システムを利用しているため、内容、費用の面でも非常に恵まれていて、充実した貴重な経験を得ることができました。

  • AITワークショップの講義風景写真3:講義風景
  • 景福宮の風景写真4: 景福宮

経験から得たこと

研究対象地域という意味では異なりますが、グローバリゼーションの中における社会変容というものに興味がある私にとっては、近年急激に成長、変容を遂げている韓国社会を少しでも垣間見ることのできる好機となりました。私が最も興味を持った講義に「韓国ポップカルチャー」があります。文化と政治の密接な関係性を、日本の「韓流」ブームやK-POPのグローバル戦略から分析するという内容の講義でした。個人レベルで嗜好されているものの背景にある構造を読み解くという作業は、どのようなテーマにも応用できるものであると改めて実感したのと同時に、韓国という国、社会に一層興味を持ちました。 
 

  • 景福宮での記念撮影写真5: 景福宮にて
  • 梨花大院生との交流写真6: 夜は梨花大院生と交流を楽しみました

おわりに

語学に関しては、2週間で出来ることは限られていますが、食文化や現代韓国社会を体験すると言う意味では大変素晴らしく充実した2週間を過ごすことが出来たように思います。楽しい時間はアッという間に過ぎてしまうもので、帰国が迫るにつれて名残惜しい気持ちになりましたが、梨花女子大学生や院生とも交流する機会に恵まれ、帰国後も続く関係が構築できたことも、このプログラムに参加した収穫であったと思っています。

その他

プログラムやスケジュールなどの詳細はEwha Summer Collegeのホームページをご参照ください。


派遣留学体験記

ヴァッサー大学 協定校派遣留学(2008年秋から1年間)

学業について

私は学部3年次から4年次に米国ヴァッサー大学へ留学しました。ヴァッサー大学は、ニューヨーク州にあるリベラルアーツカレッジで、お茶大とは2006年に協定を結んでいます

私が履修した科目は以下の通りです。

  • Fall Semester 2008
    Intermediate Chinese、Religion and State in China、Introduction to Women’s Studies
  • Spring Semester 2009
    Intermediate Chinese、International Politics、Economic Crises、Beginning of Modern Dance


留学当初は授業に全くついていけず、挙手をして発言したり積極的に議論に参加したりということがなかなかできませんでした。原因は主に二つあります。一つには予習のリーディング課題が追い付かないこと、もう一つは的外れな発言をしたらどうしようという不安です。そこで、寝る間も惜しんで徹底的に予習をし、そのリーディング課題を読んで考えたことを授業の始めの方で発表するようにしました。授業の始めに発言することで的外れになる心配も少なく、また自分で流れがつくれることもあったので、その後も意見を言いやすくなりました。

予習や授業だけでなくレポート課題にも苦労しました。そこで活用したのが、図書館に設置されたライティング・センターです。ライティング・センターではライティングの訓練を受けた優秀な学生から指導を受けることができます。論文構成はもちろんのこと、出された課題の解釈からトピックの選出、文法上の間違いなども見てもらえました。また、教授によっては事前に相談するとドラフトを見てくれることもありました。

生活について

 キャンパス内唯一の女子寮で一人部屋をいただきました。食事は食堂で食べます。時間のある週末には寮に併設のキッチンでお蕎麦をゆでたりカレーを作ったりして、日本食パーティーを何度か開きました。
平日は勉強で忙しく、課題をやりながらご飯を食べる人や部屋に持ち帰って後で食べるという人も多くいました。しかし食堂は学生同士の交流を深める場だったので、私は食堂でなるべくゆっくり食事をするようにしていました。学期初めはピリピリした学生が多いのですが、 学期末になるとそれまでの疲れがたまり、学期初めより忙しいにも関わらず「のんびりディナー」に付き合ってくれる子が増えていきます。
課外活動も充実していました。私が参加していたのは以下の三つです。

  • Asian Student Alliance(ASA):中秋節や旧正月などイベントの企画・運営。アジアの映画上映会を開いたり、アジア系アメリカ人の問題を話し合ったりもしました。
  • Vassar Democrats:オバマ大統領を支持する団体(2008年はオバマ氏が選ばれた大統領選の年です)。会議に参加したり戸別訪問で調査をしたりしました。
  • Vassar Wind Ensemble:ヴァッサーの学生と地元のコミュニティ楽団団員で構成。練習は週1回だったので、勉強の息抜きとして参加しました。

このほかにも、アイススケート、学生新聞、ラグビー、オーケストラ、合気道、ダンス、アカペラなど、かなり気合を入れて活動している団体がいくつもありました。ハイチの問題を考えるVassar Haiti Projectや子どもの教育に関心のある人が集まったUNICEFの団体もありました。

留学から得たもの

ヴァッサー大学での一年間は、自分が専門分野に進む上での基礎を築けた点で非常に有益でした。私は国際関係やアジア学の授業を中心に受講していたのですが、授業の内容だけでなく、アメリカの学生がどのような視点を持って国際関係を見ているかを知るきっかけになりました。
帰国後、さらに自分の専門性を高めようと思い、大学院への進学を考えるようになりました。リベラル・アーツでは領域横断的な知識を身につけることができましたが、自分の専門と言えるようなものがありませんでした。学部で学んだことから自分の関心分野を見つけ出し、そこから縦にしぼった研究をする。そうして専門分野を深めていくことで、学部で培った幅広い視点や経験がいきてきたように思います。
日本では修士に進むメリットがあまり表に出てきませんが、一つの専門を持つことで自信が生まれ、論理的な思考も養われます。また、学部では会えなかった人、得られなかったチャンスにいくつもめぐり合いました。一つのディシプリンで研究を進めるため思考が凝り固まるというイメージを持たれがちですが、多様な分野で「凝り固まった」人たちに会う機会があるので、思考はむしろ柔軟になります。
社会的な立場も「大学生」とは異なるように感じました。求められるものが高く期待度が大きいため、毎日が刺激の連続です。そうした刺激の一つひとつが、就職活動でも役に立ったと感じています。
留学先の仲間とは今でも連絡を取り合っており、修士に進んだ人も就職した人もいます。国内外でグローバルに活躍する人が多いので、今後どのような場面でそのつながりがいきてくるか楽しみです。

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