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Q&A 研究と教育

2017年4月19日更新

修士論文の要件と研究指導/支援体制

【問】修士論文研究の要件は何ですか?

【答】

質的には、学術的にみて発表価値がある研究であることが条件です。現に、本学の修士論文研究の成果が学術雑誌に掲載された実績が多数あります。

そのためには何らかの点で学術的な新規性が必要です。画期的な大発見を全員に要求しているわけではありませんが、理論・枠組み、研究対象、研究方法/デザイン、分析技法の少なくともいずれかにおいて何らかの新しい工夫や試みをすることにより新しい知見を付け加えるか、あるいは研究の実施過程で先行研究を上回る完成度を達成することは必須です。

量的には、修士論文の本文は50ページ前後が目安となっています。ただし、調査用紙や網羅的な結果集計表などは本文ではなく付録に含めることができます。(付録のページ数には制限がありません。)

修士論文のフォーマット等の形式面については、執筆要綱に概要が説明されています。

【問】修論研究にあたって、どのような指導/支援を受けることができるのでしょうか?

【答】

修士論文を翌年提出することを予定している学生は、修論指導のためのゼミに参加します。

もちろんゼミだけではなく、教員と個人面談して相談することもできます。特に修士論文のテーマが教員自身の研究分野と密接に関連している場合、最新の研究動向の紹介を得られるなど、様々な利点がともないます。

これに加え中間発表会には日本語教育担当教員の大半が出席しますので、様々な角度から助言や批判を受けることができます。

【問】修論ゼミはどのような進め方をするのですか?

【答】

修論ゼミに参加した学生は各自の研究の進捗状況を輪番で報告するのが通例です。その場では担当教員のみならず他の学生も議論に参加し、研究方法の可否・結果の解釈の妥当性などについて突っ込んだ論議をかわします。

また、同期入学の院生は課程を修了した後も長い職業生活を通じて最も頼れる協力者であると同時に時にはいい意味でのライバルともなりうるわけですから、お互いの研究方向について知悉しておくことは双方にとってプラスです。

【問】修論研究に関して指導教員以外の(コース・学内の)先生に相談してもいいでしょうか?

【答】

問題はありませんが、いきなり何の知識や準備もなく相談にこられても困りますので、まずはその先生の授業をとるなり、著書・論文を熟読するなり、一定の準備をしてから相談をするようにしてください。これは、次の他学部・学外の研究者に相談する場合も同じです。

【問】修論研究に関して他学部や学外の研究者に相談してもいいでしょうか?

【答】

相手の了承があれば、全く問題ありません。最終的な研究の主体は論文著者本人をおいて他にないわけですから、自分で進捗状況のスケジュールを管理し必要な文献を検索したり学外の研究会等に出かけて情報を収集したりする責任は学生自身にあります。

【問】私が興味をもっている分野で修論研究を指導してもらえる先生がお茶の水女子大学にいるかどうか、どうやって調べたらいいでしょうか?

【答】

『大学案内』や教員データベースを活用して分野の近そうな教員を探し主要な著作に目を通した上で、直接連絡をとって相談なさることをお勧めします。日本語教育コースの各教員の専門分野はコースのホームページから調べることができます。 

【問】2年間で課程を修了するためには、修士論文の準備はいつごろはじめればいいでしょうか?

【答】

原則論をいえば、良質な研究を完成するためには準備開始が「早ければ早いほどいい」のは言うまでもありません。

現実のスケジュールを考えてみると、博士前期課程2年目(M2)の4月になってはじめて修論研究に取り組みはじめるのでは研究方法の細部をかためおわる頃には夏の盛りになってしまい、選んだ理論枠組みや方法が研究目的・対象に照らして適切かどうか実地に試してみる(「パイロットスタディ」)余裕がないままデータ収集本番に突入してしまうことになりがちです。そこで集まったデータを目にして研究方法の不備に気づいたりその中から興味深い研究課題をみつけたりしてもいまさらデータをとりなおしている時間はもはやなく、後悔の念と不完全燃焼感を抱えながら論文を書く、という事態に陥りかねません。

こうした事態を避けるためには、博士前期課程1年目(M1)の間に充分な下準備をしておくことが肝要です。より具体的には、研究領域の個々の研究文献ならびにその下地になる概説書/展望論文等を精読・多読して自分なりのまとめをするとともに、できれば先行研究の小規模な追試を行なうなどして「手ごたえ」をつかんでおくと、充実感と自信をもって修士課程2年目を迎えることができます。

M2になるまでの期間をどれだけ有効に活用して理論・方法論の両面で専門知識を深めるかが、その後順調に修論研究を完成する上で一つの重要な鍵を握っているといえます。

研究テーマと研究方法

【問】どういうテーマで修士論文を書く人が多いのでしょうか?博士後期課程の学生や教員も含め、どういう研究が行なわれていますか?

【答】

これまでの修了生は、言語教育・言語習得・音声学・談話分析・文法理論・異文化間コミュニケーション・異文化間教育など様々なテーマを選んでいます。最近ではトランスランゲージングや言語政策論といったテーマにも広がりを見せています。過去の修士論文の題目は日本語教育コースのホームページに収録されています。さらに詳しい内容が知りたければ、日本語教育コース室で修士論文を閲覧できます。現・元大学院生のホームページ一覧も同じサイトにあります。

博士後期の学生の研究/関心分野を知りたければ、大学院生が中心になって執筆した論文集を一読することをお勧めします。各教員が主宰する文部科学省科学研究費プロジェクトの報告書も、残部があるものはおわけすることができますから、日本語教育コース室に連絡してください。教員の研究興味と著作リストはホームページに掲載されています(各教員のホームページも参照してください)。

【問】指導教員の興味にあわせて修士論文のテーマを決めないといけないのでしょうか?

【答】

そんなことはありません。修士論文に限らず、指導教員の個人研究プロジェクトの補助(いわゆる「下請け」)を、学生本人の意に反して課外で義務づけることはありません。

ただし、毎年定員(12名)程度の学生がそれぞれ多種多様なテーマで論文を執筆するとなれば、その全領域の先行研究や研究ノウハウにわたり隅々まで本学の教員が精通していることは期待できません。研究テーマが教員の専門領域から隔たるにつれて、否応なく独力で情報を収集し大小の判断をくださざるを得なくなる局面が多くなることは当然予想されます。

【問】私は年少者対象の日本語教育に興味があります。お茶の水女子大学ではそういう分野の研究はできるでしょうか?

【答】

年少者対象の日本語教育研究と言っても、数多くの研究アプローチがあります。日本語教育コースには、年少者を対象とした研究をしている教員・院生もいますので、自分が考えている研究アプローチがそれらの教員・院生と共通点があるかを調べてみると良いと思います。お茶の水女子大学の日本語教育コースは、他大学の日本語教育コースと比べると、年少者を対象とした研究環境は恵まれていると思います。ただし、調査協力校や対象者を紹介することはしていませんので、自力で開拓する必要があります。

【問】「第一言語としての日本語(国語)」を研究対象に含めることはできますか?

【答】

日本語教育コースはもともと「第二言語としての日本語教育」の専門家を養成することを目的として設立されましたが、近年ではその修了生が、日本語を母語とする大学生に対して論文作成の技法を教える仕事に就くなど、活躍の場が当初の予想を越えて広がっています。また、過去に修了生が提出した修士論文の中には、特定の文法形式の言語学的分析など、母語話者の言語能力の分析に焦点を当てたものも見られます。

【問】日本語以外の言語を研究対象に含めることはできますか?

【答】

近年、第二言語習得・会話分析など応用言語学の様々な分野において、比較言語的な研究方法が注目を浴びています。たとえば韓国語を母語とする日本語学習者と日本語を母語とする韓国語学習者の習得過程を比較対照することにより、どちらか一方だけに着目しているよりも深いレベルで言語習得メカニズムを解明できる可能性があります。

したがって、明確な研究目的のもとに、日本語だけでなく他の言語も研究対象に含めることは、研究戦略の一つとして考慮してよいでしょう。本コースにも、韓国語習得・教育研究に関する修士論文を書いた修了生もいます。ただし、研究対象とすることが可能な言語については、事前に指導教員と相談してください。

【問】修論研究のテーマは、いつごろどうやって決めるのですか?

【答】

例年M2の6月に修士論文研究の中間発表会を開きますので、翌年の1月に修論を提出するつもりなら、それまでには研究計画の骨子をかため、できればデータもある程度収集しておいてほしいところです。M1の間に先行研究の一応のまとめとパイロットスタディを終えてM2の4月には研究計画が仕上がっていれば、理想的な進み方といえます。

テーマ(論題)の選択は基本的には学生に任されています。ただし指導教員は、学生が提案した論題が修士論文研究としてふさわしく、かつ必要充分な深さと広がりを持っているか、所定の期間内に実施可能か、などについて助言を与えます。この段階で問題点が発見されれば、協議の上練り直すことになります。

【問】修論でどういう研究方法を用いるか、いつごろ決めればいいのでしょうか?

【答】

人間を対象にする実証科学の研究方法は大別して定量的研究方法と定性的(質的)研究方法にわかれます。いずれを選ぶにせよ、2年間で修士論文を書き上げようと思えば、1年生のうちに少なくとも研究方法の基礎は身につけておく必要があります。特にエスノグラフィーや統計学を修論研究で使いこなそうと思えば、その基礎を学ぶために地道な努力をかなりの期間にわたって積み重ねる必要があります。入学時点である程度の方向性を持っていた方が最初からそれに適した科目を洩らさず受講することができます。入学前に書籍や論文を読んだり学会や研究会で研究発表を聞いたりする準備勉強の意義の一つはこういうところにあります。

研究計画の策定において一番まずいのは、「逃げ」で研究方法を選んでしまうことです。たとえば数字が苦手だというだけの理由で、自分の研究対象やリサーチクエスチョン(研究課題)との整合性を考えずに質的研究法を選んでしまうようなことをしていると、研究をまとめる段階になって、本来自分が用いた方法論では下しようのない結論を強引に下してしまいたいというような誘惑に駆られがちです。ひょっとすると、質的研究法は素人目には「見様見真似でできる」ように映る場合があるかもしれませんが、実際には説得力のあるすぐれた論文を質的研究法によって書き上げようとすれば、定量的方法と同等以上に精緻な論理展開を求められる「頭の勝負」になり、熟達するためには長期にわたる専門的なトレーニングが必要になります。そのことを肝に銘じ、それなりの覚悟をしておく必要があります。

また、自分が選んだ方法論の利点と限界を客観的に認識するためには、それ以外の方法についても基礎的なことは知っておいた方が有利です。そういう意味でも、いろいろな研究発表を聞いたり専門分野の違う友人と話をしたりすることは研究者としての幅を広げるのに役立ちます。

【問】修士課程を修了した後は博士後期課程に進みたいと思っています。スムーズに博士号を取得するためには修論のテーマや研究方法を選ぶにあたってどのような点に留意すればいいでしょうか?

【答】

修士論文と大きく異なる論題で博士論文を執筆することになるとその下準備を博士後期課程入学後、一からやり直す必要がありますので、特別な理由がないかぎり、修論研究の延長上に博論を位置付けた方が短期間で学位が取得できます。

そのためには、博士論文の理論的・方法論的な枠組みを築くことを修論研究の第一目標にすることが考えられます。たとえ修論研究で集めたデータの量は少なくても、枠組みさえしっかりしていれば、博士後期課程に入学してから同じやり方で対象や条件を少しずつ変えて研究を重ねることにより、自然に博士論文の基盤になる系統的なデータが蓄積していきます。

年少者の言語発達の縦断的追跡研究などデータの収集に多大の時間と労力を要する研究の場合は逆に、修論執筆に際してできるだけ多くのデータ(録画テープなど)をまとめて集めてしまう場合もあります。修論ではそのデータの一部だけを分析して取りあえずまとめた上、博士後期課程に入ってからさらに分析を深め、広げることが可能です。

 履修単位・授業科目・在学期間

【問】博士前期(修士)課程修了のために必要なのは何単位ですか?

【答】

30単位です。現行の履修規定では、このうち12単位はM2時の論文指導ゼミ(4単位)および修士論文提出(8単位)によって取得することができます。

【問】どんな科目が開講されているのですか?

【答】

開講科目については、次のページを御参照ください。

「開講科目」
http://tw.ao.ocha.ac.jp/ochatimetable/index_kamoku.cfm

【問】授業では外国語の文献も講読するのですか?

【答】

はい、特に大学院の授業では日本語だけでなく、英語の文献を講読することが頻繁にあります。また、英語で開講されている授業もあります。

【問】統計学の授業は必修ですか?

【答】

日本語教育コースでは毎年非常勤講師にお願いして統計学(「言語教育統計」)の授業を2学期間にわたり開講しています。この授業は必修科目ではありませんが、特に研究職を志す方は少なくとも1学期間は履修することをお勧めします。たとえ自分では定量的な研究を行なわない人でも、先行研究の意味を正しく理解するために最低限の統計知識が望まれます。

【問】高校生の時は数学が苦手で大学の学部も文系だったのですが、大学院で統計学を勉強するのは無理でしょうか。

【答】

言語テスト理論のような特殊な研究分野を別にすれば、一般には言語教育の研究に統計的手法を用いる際、実際に数式の操作を延々と行なうことは必ずしも多くありません。むしろ何を明らかにするためにどういう分析を行なうのかという基本的な考え方の方が大切です。したがって、とりたてて数学に強くなくても「目的」と「考え方」をしっかり理解していれば統計学的分析方法を活用した研究をしあげることは可能です。現に典型的な文系学科の出身者が統計的技法を駆使した修論を書き上げた実績もあります。こういった学生をサポートするため、特に授業の入門段階では数式よりも統計数字の「意味」に焦点をあてています。

【問】他学部・他学科の授業に出ることは可能ですか?

【答】

はい、日本語教育/国際日本学専攻の大学院生が心理学・教育科学・日本語学・英語学・中国語学などの授業を履修/聴講した例は過去に多くあります。ただし、教員によっては受講資格を厳しく制限している場合もあるので、各担当教員の指示にしたがってください。なお、大学院生が学部課程の授業を正規に履修して単位をとろうとすると「学部科目等履修生」として登録し、「検定料」を支払う必要があります(余分に「授業料」を払う必要はありません。)詳しくは学務課でお問い合わせください。

【問】修士課程在学中の学生が博士後期課程の授業に出ることはできますか?

【答】

単位を認定することはできませんが、教員によっては聴講を許可している場合もありますので、それぞれの教員に問い合わせてください。博士後期課程ではかなり完成度の高い研究プロジェクトをめぐり丁々発止の討議が展開されますので、研究計画のたてかたやデータの解釈のしかたなどのモデルを見聞する上では、修士レベルの授業以上に勉強になるところがあると思います。

なお、教員によってはM2時の専門修論ゼミを博士後期課程のゼミと一体化(「MDゼミ」)している場合もあります。各教員の方針は個別に問い合わせてください。

【問】2年の間に専門知識を満足できるまで吸収したうえ納得のいくような良質の修士論文を書き上げる自信がないのですが、2年以上にわたって在学することはできますか?

【答】

「これまでのところ大部分の学生は2年ない2年半で修士論文を書き上げています。制度上は、博士前期課程では標準在学期間2年に加えて2年間の留年と2年間の休学が認められていますので、入学後最長6年の間に必要単位を取得し修士論文を提出することは可能です。」

なお、2004年度から、一般及び社会人枠入学者を対象に「長期履修生」という制度が創設されました。3年または4年修士課程に在学することを前提としてそのぶん一年あたりの授業料が減額されます(修士号取得までの学費の合計は2年分の学費と同じです)。「長期履修生」希望者は入学時に必要書類を提出してください。ただし、フルタイムでの仕事、育児、ご自身の障害、等の一定の条件がありますので詳細は学務課にお問い合わせください。

【参考】http://www.soc.ocha.ac.jp/sfp/sfp-apply.html

なお、「長期履修生」の申し込みは入学手続き時、あるいは博士前期課程1年目の年度末1〜2月ごろに行うことができます。

なお、休学規定については次のページを参照してください。

「休学・復学・退学の手続きについて」
http://www.ocha.ac.jp/campuslife/info/procedure.html

【問】入学したからには2年で修了したいのですが、その間に納得のいく論題を考え出し良質の修士論文を書き上げられるかどうか、不安を感じます。 何かいい方法はあるでしょうか。

【答】

まずはいろいろな研究領域の論題や各教員の専門分野を広く見渡すとともに先行研究にも目を通し、テーマを絞ってから大学院に入学することが望ましい姿です。そのためには、大学院に入学する前に科目等履修生(または研究生)としていろいろな授業を履修/聴講するとともに学内研究会等に参加するのも一つの方法でしょう。

教育実習・教育経験機会

【問】学内教育実習はどのようなことをするのですか?

【答】

毎年、前期に選択科目(2単位)として開講されている「日本語教育実習」で、学習者のニーズ分析・教材分析・教案作成指導・模擬実習など、基本的な内容を扱っています。履修者間の協働を重視するとともに、教案作成段階では、担当教員による個別指導も行います。

【問】海外教育実習は必修ですか?何人ぐらい参加するのですか?期間はどのぐらいですか?

【答】

海外での実習「日本語教育方法論演習」は選択科目で、2単位になります。但し事前学習、事後の報告書の提出などが求められます。

2017年度現在、海外実習はオーストラリアと韓国で行われています。オーストラリア実習(ニューサウスウエールズ大学)は8月上旬から9月下旬の約7週間で、毎年数名(2〜7名)が参加しています。韓国(釜山外国語大学)での実習は8月上旬から9月上旬の約5週間ですが、こちらも、毎年数名が参加しています。オーストラリア実習は大学院生のみ、釜山は学部を優先しますが空きがあれば大学院生も参加可能です。

【問】教育実習以外に日本語教育の経験を積む機会はありますか?

【答】

履修単位にはなりませんが、大学院生には教員が担当する科目のTA(teaching assistant)として授業を補助する仕事があります。留学生相談室のチューターをつとめる機会もあります。(これらはいずれも有給で、職務経験として履歴書に記載することができます。)

なお、学内での修業機会としてはこの他に、図書館にもアルバイトの求人があります。

教員の研究を補佐するRA(research assistant)という仕事もありますが、どちらかというと博士後期課程の学生が採用されることがよくあります。

教職免許資格

【問】現在 国語の一種教職免許状をもっています。修士課程在学中に専修教職免許状を取得することはできますか?

【答】

不可能ではありませんが、平成29年度現在、日本語教育コースの授業科目は専修免許状の認定授業科目とはなっていません。国語の専修免許状を取得したい場合は、日本語日本文化学科(いわゆる国文学科)の授業を24単位取ることが必要となります。

詳しくは次のページをご覧ください。

「教育職員免許状について」
http://www.ocha.ac.jp/campuslife/teacher-certificate/index.html

【問】現在は国語の教職免許状をもっていないのですが、修士課程在学中に教職免許状を取得することはできますか?

【答】

大学院で履修する科目だけで国語の教職免許状を取得することはできません。取得のためには「学部科目等履修生」として学部課程の科目を履修して単位を取得する必要があります。その際、「授業料」の支払いは必要ありませんが、「検定料」(平成29年現在 9800円)を余分に納めなければなりません。この場合、年間20単位まで取ることができます。

詳しくは 学務課教職担当の方にお問い合わせください。また、修士論文との両立に関しては、指導教員にも相談してください。

家庭・仕事と学業

【問】妊娠・出産・授乳期間中は休学することができますか?

【答】

はい、学生が出産前後の1~2学期程度を休学することはよくありますから、遠慮なく申し出てください。休学・復学の手続きも簡単です。

【問】現在勤めているのですが、仕事を続けながら大学院で勉強することはできますか?

【答】

完全に退職する必要はありませんが、フルタイムで働きながら二年間で修士課程を終えるのはまず無理です。特に入学一年目(M1)は教育実習やその他の授業のプロジェクトを含めてクラス単位 での学習活動時間が長いので、最低でも週に四日は登校して勉学に専念できるようなスケジュールを組んでください。二年目(M2)は各自の修論に力を注ぐことになりますので、研究さえ進捗していれば時間割りは比較的自由です。

【問】現在勤めている日本語学校で修士論文研究のデータをとらせてもらいたいので、関係を絶ちたくないのですが…。

【答】

そういう場合、非常勤講師の資格で週に半日~一日程度職場に顔を出すことにより、関係を維持している方が多いようです。ただし、データ収集に当たっては、倫理的に問題がないようにしてください。本学の倫理審査手続きについては以下のページ(研究協力課)をご覧ください。
http://www.ocha.ac.jp/research/menu/ethics_indicator/index.html

【問】夜間や週末の授業だけを履修して課程を修了することはできますか?

【答】

残念ながら無理です。今のところ、午後六時以降にはじまる授業科目はありません。週末に定常的に授業科目を開講することも稀です。特にM1の必修科目は午前または日中に行なわれるので、その時間に授業に出られるようなスケジュールを組んでください。

課外活動

【問】大学院生は学会の順位や運営に参画できるのですか?

【答】

お茶の水女子大学で学会や研究会が開かれる時はその前後の期間、大学院生が主催者側として準備・運営の主力になります。特に研究者を志す方は、学会という組織・行事がどのように運営されるのかを主催者として経験することも大学院生時代の重要な職業的訓練の一環です。こういった実体験は、書物だけから得られる知識にはかえがたいものです。

海外留学

【問】お茶の水女子大学から海外への交換留学の期間はどのぐらいですか?毎年何人ぐらいが留学するのでしょうか?

【答】

期間は1年以内です。交換協定を結んでいる各提携校に、1~2名のお茶の水女子大学生が留学できます。日本語教育コースからの留学生は年によって変動がありますが、2000年度は、2名の学生が交換留学を経験しています。

単位互換制度を活用すれば、交換留学先で取得した単位をお茶の水女子大学での卒業単位に充当することができます。

なお、交換留学生にも奨学金の応募資格がありますが、最近では競争が極めて熾烈になっています。奨学金に関しては、国際課およびキャリア支援課にお問い合わせください。

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