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専攻概要(博士後期課程 人間発達科学専攻)

2022年6月21日更新

教育理念・求める学生像

人間発達科学専攻は、社会的かつ個人的存在としての人間とその発達過程を対象に、教育科学、心理学、発達臨床心理学、社会学、保育学、教育支援等をベースとして、専門的かつ学際的にアプローチし、高度な女性研究者や専門職業人を育成する。人間の発達、環境、教育、生活などの領域について、日本や世界の、過去から現在、あるいは未来への諸問題の解決に意欲を持つ学生の入学を期待する。博士後期課程の3年間で博士論文を完成させるために、定期的な学会発表や論文投稿および学内外の研究活動への参加など、計画的に研究を進めることが期待される。

概要

博士後期課程は、教育科学領域、心理学領域、発達臨床心理学領域、社会学・社会政策領域、保育・児童学領域から構成されている。これら5領域のもと、人間の心の発達と社会環境の発達に関わる幅広い学問領域を結集して、広い視野から学際的・総合的に教育研究を行う。また、人間発達に関する個々の領域での専門性を高め、人間発達分野での社会的必要性の高い諸問題の解決を図る研究能力と、指導的な高度専門職業人としての能力を身につけた女性研究者及び人材を育成する。

具体的には、次のような人材の育成を目指す。社会環境、生活環境と人間発達とのダイナミクスを理解する女性人材、すなわち、国際公務員や高度教育・研究機関の研究員のほか、教育科学、心理学、社会学等を専門として高度な研究・教育能力を身につけた大学教員、臨床心理士や社会調査士等の人材を養成する指導者、保育・児童学の知識と方法論を身につけた育児・教育アドバイザー等のリーダー、そして政策能力・実践能力を高めた教職員指導者などである。

教育科学領域

人間の生涯にわたる発達の過程を多様な方法論により科学的に探求するとともに、諸教育問題の解決に資する実践的な研究を行う。

心理学領域

人間の心理メカニズムを、脳を核として、発達という時間軸、社会という空間軸の中で、多次元的・総合的に検討し理解する人材を育成する。

発達臨床心理学領域

発達臨床心理学の教育及び研究を行う。臨床心理学を柱として、特に家庭、学校、幼稚園、病院等の場における心理臨床的、発達的問題について専門的に対処する力を養成するとともに、発達臨床心理学の研究を行う高度な研究能力を養う。

社会学・社会政策領域

現代社会の諸問題(家族・地域、コミュニケーション、社会保障・社会政策などの問題)を社会学的に研究する。

保育・児童学領域

主に、保育・子育て等の現場で生じている様々な問題を、個々人の発達や心理、場における相互作用のあり方やそれを取り巻く社会や歴史的経緯と関わらせて多角的に理解する資質を養う。また、それとともに現場に即した分析や対応策の検討を目指す。

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