趙有珍の参考文献リスト

言語少数派子ども(特に低学年)の日本語・母語の相互育成のための学習支援について興味を持っています。以下は言語少数派子どもの現状や学習支援などに関する文献リストです。

 

 

<言語少数派子どもを取り巻く現状>

内田紀子(2000)「入国児童生徒をとりまく人々の意識 : 教師・保護者・日本語指導員の場合」お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程言語文

化専攻日本語教育コース修士論文  

川上郁雄(2005)『越境する家族 : 在日ベトナム系住民の生活世界』明石書店

生田周二・ 田渕五十生・玉村公二彦・ 渋谷真樹(2001)「奈良県におけるニューカマーの家族の実態に関する調査 -日系ブラジル人・ベルー人・ボリビア人、フィリピン人の聴き取りから-」 『教育実践総合センター研究紀要』 10,109-114

 

<言語少数派子どもの二言語使用の実態>

朱晛淑(2002)「韓国語・日本語の二言語環境にいる韓国人児童の二言語能力 : 母語保持・発達を中心に」お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程言語文化専攻日本語教育コース修士論文  

袴田久美子(2003)「ある外国人児童の日本語におけるストラテジー使用の実態 : 外国人児童に関わる全ての人たちへ」 /お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程言語文化専攻日本語教育コース修士論文  

清水友子(2004)「二言語での読み習得--日本語・英語バイリンガル児に見られるストラテジーの考察 」『多言語多文化研究』 10(1),18-46

中島和子(2004第二言語としての日本語の獲得と母語の後退--新来ブラジル人小中学生のバイリンガル調査よりー」 『応用言語学研究 6,67-81

中島和子(2005バイリンガル育成と2言語相互依存性 」『第二言語としての日本語の習得研究 』12(8),135-166

生田裕子(2006「ブラジル人中学生の「書く力」の発達--1言語と第2言語による作文の観察から」『日本語教育』 128,70-79

 

<言語少数派子どものアイデンティティ>

佐藤真紀(2001)「滞在型外国人児童にとっての母語・日本語 : 言語への意味付与とアイデンティティ」お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程言語文化専攻日本語教育コース修士論文  

福永文子(2002)現場リポート 愛知の子どもたち(16)アイデンティティを確立するために」 『月刊日本語15(7),52-55

齋藤恵(2006)「JSL児童生徒の成長における「audibility」と「行為主体性」の意味--子どもの成長を支援する言語教育のために」『リテラシーズ』 2, 113-128

付傑(2010)中国の公立中学に在籍する日本人生徒の二言語の発達と文化的アイデンティティ」 『言語文化と日本語教育』 40, 90-93

 

<言語少数派子どもの日本語能力>

川上郁雄(2003)「年少者日本語教育における「日本語能力測定」に関する観点と方法」 『早稲田大学日本語教育研究』 2, 1-16

中島和子・桶谷 仁美 ・鈴木 美知子(1994)「年少者のための会話力テスト開発」『日本語教育』83,40-58

尾関史(2006)JSL児童生徒が授業に参加するために必要な「ことばの力」とは何か-子ども自身の持つ文脈への注目の必要性」『早稲田大学日本語教育実践研究』5, 55-64

 

<言語少数派子どもの日本語教育>

斉藤ひろみ(1999)「教科と日本語の統合教育の可能性--内容重視のアプローチを年少者日本語教育へどのように応用するか 」『中国帰国者定着促進センター紀要』 7, 0-92

清田淳子(2000)「教科としての「国語」と日本語教育を統合した内容重視のアプローチの試み」お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程言語文

化専攻日本語教育コース修士論文  

岡崎敏雄(2005外国人の子どもの言語権・学習権をどう実現するか--子どもの読む力を育てる」 『反差別人権研究みえ』4, 87-177

岡崎敏雄(2006 a外国人年少者の読解 : 生活言語を基礎とした学習言語習得の方法論的枠組み」 『文藝言語研究. 言語篇』 49, 1-15

岡崎敏雄(2006 b外国人年少者のためのエンジョイ型絵物語リーディング : 生活言語を基礎とした学習言語習得の学習のデザイン」 『文藝言語研究. 言語篇』 50, 29-40

岡崎眸(2010)「「子どもの実質的な授業参加」を実現する年少者日本語教育--二つのアプローチによる検討」『社会言語科学』 13(1),19-34

 

<言語少数派子どもの日本語教育の実践>

山口真帆子(2002)「日本語を母語としない年少者に対する絵本を用いた日本語教育 : 日本語イマージョン教育でのケーススタディ 」『横浜国大国語研究』 20, 32-46

東川祥子(2004)「「定住型児童」に対する日本語教育 : 「書く力」の育成から学習言語の育成を考える 」『早稲田大学日本語教育研究』 4, 159-176

滑川恵理子(2006ある幼少期来日児童を対象とする日本語指導 : 「読み聞かせ」「LEA(言語体験アプローチ)」「リライト文」を組み合わせた指導法とその卒業」『言語文化と日本語教育』31, 74-77

藤田ラウンド 幸世(2010)「新宿区で学びバイリンガルとなる子どもたち--第二言語として日本語を学ぶ子どもへの日本語初期指導 」『教育研究』52, 179-189

 

<言語少数派子どもの日本語と母語相互育成>

岡崎敏雄(1997)「日本語・母語相互育成学習のねらい」『平成8年度外国人児童生徒指導資料母国語による学習のための教材』茨城県教育庁指導課17

岡崎敏雄(1998「応用言語学研究(1) : 年少者日本語教育と母語保持研究(1)『文藝言語研究. 言語篇』34, 157-175

岡崎敏雄(1999「応用言語学研究(1) :年少者日本語教育と母語保持研究(2)『文藝言語研究. 言語篇』 36, 51-68

岡崎眸・小田 珠生・清田 淳子(2004) 「少数派言語を母語とする年少者の教育における母語と母語話者の役割 」『お茶の水女子大学人文科学紀要』 57,203-213.

岡崎敏雄2005)「外国人年少者の教科学習のための日本語習得と母語保持・育成 : 小学校中高学年と中学生の学習支援」『文藝言語研究. 言語篇』 47, 1-13

岡崎敏雄(2007 a外国人年少者の日本語教育と母語保持のための物語世界の体験タスク」 『文藝言語研究. 言語篇』 51, 1-11

岡崎敏雄(2007 b外国人年少者の日本語教育と母語保持のための文字活動 」『文藝言語研究. 言語篇』 52, 1-11

湯川笑子(2006「年少者教育における母語保持・伸長を考える」『日本語教育』128,13-23

石上綾子(2007「<報告>年少者の母語支援を通した日本語の学び : 教科学習における母語訳教材の役割」筑波大学留学生センター日本語教育論集』22, 107-119

森迫龍一(2007)「日本語教室でルーツ語の保持・伸長をも図ろう--ルーツ語やアイデンティティの喪失をくい止められなかった反省として」『部落解放』 589,20-31

池上摩希子 , 末永 サンドラ 輝美(2009)「群馬県太田市における外国人児童生徒に対する日本語教育の現状と課題-「バイリンガル教員」の役割と母語による支援を考える」 『早稲田日本語教育学』 4,15-27

中島和子(2010母語・継承語教育はどうして重要か--カナダ、米国、日本の現状を踏まえて」『アジャルト』 33, 14-17

 

<「教科・日本語・母語相互育成学習」モデルに基づく実践>

高橋若菜(2001)「「教科・日本語・母語相互育成学習」モデルに基づく社会科学習支援 : 韓国人児童の場合 」お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程言語文化専攻日本語教育コース修士論文  

 

原瑞穂(2001)「日本語を第一言語としない児童に対する日本語と第一言語の相互育成の試み : 韓国人児童・教師による教室内の二言語併用に関するー考察」お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程言語文化専攻日本語教育コース修士論文  

朱桂栄(2003)「第二言語環境での教科学習支援における母語活用 : 来日まもない外国人児童の「国語」学習において」お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程言語文化専攻日本語教育コース修士論文  

郭旻恵・佐藤真紀・申愛子・高橋 織恵・永瀬裕里・半原芳子・三宅若菜(2004 )「二言語環境に育つ子どもに対する学習支援の試み : 子どもLAMP(NPO法人)の事例から」『言語文化と日本語教育』28, 67 -70

滑川恵理子(2008低学年の子どもを対象とする「教科・母語・日本語相互育成学習モデル」実践の可能性 : 「母語による先行学習」国語の場合」 『言語文化と日本語教育』35, 20-29

滑川恵理子(2010)「母語によく国語の学習を親子で実践する―「わたしの文化」を活かして」『多言語多文化実践と研究』 3,126-149.

佐藤真紀(2010)「学校環境における言語少数派の子どもの言語生態保全 : 「教科・母語・日本語相互育成学習モデル」の可能性 」お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士(人文科学)学位論文 

穆紅(2010)「言語少数派の子どもの継続的認知発達の保障 : 生態学的支援システムの構築に向けて」 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士(人文科学)学位論文 

 

<バイリンガリズムと年少者教育>

BakerC(1993) Foundation of Bilingual Education and BilingualismClevedon:  Multilingual Matters.

CumminsJ.(1984 Bilingualism and special education: issues in assessment and pedagogy Clevedon,  Avon,  England: Multilingual Matters.

コリン・ベーカー著・岡秀夫訳(1996)『バイリンガル教育と第二言語習得』大修館書店

李月順(2010)「継承語と現地語のバイリンガル教育--民族学校の例から バイリンガル教育の観点から見た朝鮮学校の教育」 『アジャル』 33, 29-31

本林響子(2006)「カミンズ理論の基本概念とその後の展開 : Cummins (2000) "Language, Power and Pedagogy"を中心に」 『言語文化と日本語教育』31,23-29

 

<子どもの言葉の学び>

 山田敏(1994)『遊びと教育』明治図書出版

早津邑子( 2004)『異文化に暮らす子どもたち : ことばと心をはぐくむ』金子書房

幼児の活動研究会編 ( 1990)『言葉 : 言葉の獲得に関する領域 』チャイルド本社

村石昭三 ( 1992)『ことばからの幼児教育』フレーベル館

 

<低学年教育>

新保真紀子( 2010)『小1プロブレムの予防とスタートカリキュラム : 就学前教育と学校教育の学びをつなぐ』明治図書出版

丸田貞夫他(1972)『低学年教育 : 創造性を培う』玉川大学出版部

 

<絵本>

守屋慶子(1994 『子どもとファンタジー : 絵本による子どもの「自己」の発見』新曜社

根本正義(1975)『幼児教育のための児童文学 : 子どもの文化と絵本・幼年童話』高文堂出版